いろんな教訓をのこしてくれたA君の受験です。
まとめてみましょう。
(1)モチベーションの維持
浪人生の1年間をダレずに送るのは非常に難しいものです。
毎週、直接授業を受けているとそれが刺激になったりもするのですが、
そうでない場合は大変です。
A君はよくそのハードルを越えられたなあと感心しました。
(2)しゃべり勉強
やっぱりこれは効果あると思うんですよ。
誰もが取り組める勉強法ですよ。
(3)模試でD・E判定でもあきらめない
ここ、非常に重要です。
A君にいただいた模試の判定表です。
一部にぼかしを入れさせていただきました。
模試と入試では問題の質が違うからこういうことになるんですが、
逆に言えば、模試でA・B判定が出ても安心はできないんです。
そういえば以前にM君が、
「代ゼミの早稲田プレで早大文学部型で日本史1位を取った」
って話がありましたね。
彼はでるとこサイトを見て、まだまだ自分は甘い、
と判断したところが非凡でした。
この人たちには強靱な意志があると思うんですよ。
何かしらをいいわけにして、自分の弱さを克服できない人は、
受験にかぎらず、物事を成し遂げる能力の低い人です。
そういう意味では、
受験の結果で決まる学歴社会もバカにはできないと思います。
宅浪をする人、
遠距離通学をする人、
他教科から日本史選択に変えた人、
それらのハンディキャップをいいわけにするんじゃなくて、
むしろ、困難に立ち向かうためのエネルギーにしてください。
冷たい言い方ですが、
それができなきゃ早慶大レベルの合格は無理でしょう。
「そんなに受験って大変なの?」
って思った人がいるかもしれませんね。
でもそれは認識が甘いと思いますよ。
何百人もの早慶大の不合格者を見てきた僕の視点です。
ブログやサイトで紹介する‘成功者’たちの影には、
その倍じゃすまないくらいの数の残念な結果があるんですから。
でるとこスタッフに早稲田政経の人がいますが、
はっきり言い切っています。
「時間ばかりかけても受験は成功しない」
「いい先生の授業を受けるだけで満足したら終わり」だと。
非常に状況認識能力が高いですね。
凡人の僕たちは、効率の良さを模索しつつも、
長時間勉強で要領の悪さを補おうじゃありませんか。
そう、僕自身も決して短時間で物事をこなせるタイプではありません。
だからこそ、いろんなものを削って時間をつくり、
できるだけ仕事に回しているんです。