真実を語る

昨日は、早稲田予備校で「早大日本史の検証」
という体験授業がありました。
その受講生からさっそく感想メールが届いたので、紹介します。

<Kさん>
授業お疲れ様です。今日石黒先生の目の前で受講していたKといいます。授業を受けていて思ったのですが体調は大丈夫ですか?というのも先生の右目がとても赤かったのと,全体的な印象が『追い込まれてる!』といった感じだったのですが…… 肝心の授業の感想ですが以前にK予備校のI先生の授業を受けたというメールを送ったと思うのですがそのときの先生が『テキストにある年代はすべて覚えろ!』とか『先生に指定された用語だけ覚えろ!もし授業で習った以外のことがでたら諦めろ』と言っていたのですが今日の授業を受けたあとに『あの先生は果たして入試の真実を語っていたのだろうか』と思ってしまいました…『この用語は〇〇大を受ける人だけ覚えろ』とか『この年代は出ません』とか『このテーマは〇〇大が好き』といったような細かい情報を教えてくれませんでした。入試問題を細かく分析してないからでしょうか?または『真実じゃ金にならない』からなのでしょうか?『日本史には今までだいぶ時間とお金を費やしてきましたがやっと真実を語ってくれそうな講師が見つかった』と言う印象を受けました。
長くなって申し訳ありませんが質問が2点あります。(1)ワセヨビの選抜試験を受けた結果1番上のクラスの一つ下の1組になったのですがクラスによって授業のやり方,レベルは変わるのでしょうか?(2)通常授業が始まるまでやるべきことやノート以外に用意しておくべきものはあるでしょうか?

<石黒>
僕の体調について気を遣ってくれてありがとう。
確かに、予備校の授業が少ない2~3月にかけては、
昼も夜もない状態で仕事をしているため、
目が赤かったりすることが多いかもしれません。
たしかに、がんばって体験授業をしても、
講師の印象が悪かったら意味がないですね……。

K君の先生が大学毎の細かな傾向をなぜ教えてくれないのかは、
オトナの事情でちょっと答えにくいです。
だた1つ言えるのは、
数年前までは、入試問題をきちんと分析して授業をする人など、
ほとんどいなかったのですよ。
単に赤本を少し眺めるだけで、
「過去問分析をした」なんて言っちゃっても、
誰もとがめない時代だったんです。
いや、今もそうかもしれません。
どこの世界でも、知らないことをいいことに、
素人を騙して利を得ようとする人は多いわけです。
しかし、あるある大辞典の捏造問題ではありませんが、
さすがに最近は、
そういう‘はったり’が通じない時代になってきていると思います。
もっとも、僕は何も「予備校界を変えてやる!」などと
大上段に構えているわけではありません。
単に自分がまっとうなことをやりたいのと、
しかもそのことで、真実を知らない受験生と知っている受験生との間に
大きな点差をつけることができるのが楽しいだけです。
昨日も何人かの合格者と喜び合っているうちに、
あっという間に2時間が過ぎていました。

ワセヨビのクラス分けに関しては、
日本史について言えば関係ありません。
日本史の通常授業は、各校舎に1クラスずつしかありませんので。
授業の準備については、
それなりの下地ができているというのなら、特に必要ありません。
そのかわり、高卒生は過去の勉強法にしばられる人が多いですから、
それを脱ぎ去る心づもりを高めておいてください。
「4月から新しくスタートを切るぞ!」という気持ちですね。
あとは、英語・国語をばっちりやっておいてください。
英語だったら、今できることはたくさんあるはずです。

昨日の講義の様子については、後日
ワセヨビのホームページでその一部が見られるそうです。
また、でるとこサイトでも、
授業の一部のオンエアを検討中です。