2月の授業と早稲田法学部の余波

いつもなら2月は体験講座以外の授業がなく、
ほとんど引きこもりの日々となるんですが、
今年は普通に授業が続いている校舎があります。
河合塾藤沢現役館です。
高校2年生のクラスを担当してるんですよ。
そうしたら珍しいことがありました。
バレンタインってことで手作りお菓子をいただいたのです。
どうもありがとうございます。うれしかったです。
derutoko.comのスタッフなんて……、
14日は逆に僕がおやつ買ってましたからね。

バレンタイン

ところで本題はこちらです。

16日に西船で高校2年生向けの無料体験講座があったんです。
で、校舎に行ってみると高卒生が何人かいて、
入試問題の質問大会になってしまいました。
一番おもしろかったのは、
明治大法学部の国語で「泰時消息文」が出たって話でした。
「先生、さすがですね。国語までズバリ的中させるなんて!」
って、いや、当てたことにならないって。
しかし、入試会場で大笑いした人がいるんでしょうか……?

そして、早稲田法学部を受験した生徒が、
「3問しか間違えませんでした!英国も結構できたんで、僕、行けそうです」って言うんですよ。

解答速報でもお伝えしたとおり、今年の法学部は簡単なんです。
4問ミスって話を書きましたが、
別のO君は「3問ミスでした」ってメールをくれました。
あの問題は例年にない簡単さでしたから、
普通に9割は獲れてしまうんですよ。
だから、決して油断できないんです。

早稲田法学部を受験していなくても、似たような人はいませんか?

そうです。第2・第3志望の大学の合格発表に浮かれてる人ですよ。
本当に早慶に受かる人というのは、
こんなところで気を抜かない人たちなんです。
去年まで早稲田では、社会科学部の試験がトリでした。
だから社学に受かる人にはどこかしら共通項があったのです。

社学の試験日までには、別の大学の合格がいくつも出ますね?
ここで気が抜けた人は、緊張が途切れてしまって、
社学には合格できなくなってしまうんです。

上智は試験日が早いですから、こんなパターンは多いです。
「俺が上智に受かるなんて! 奇跡だ!」なんて舞い上がっちゃって、
本命であるはずの早慶に受からないってタイプです。

一方で、滑り止めのつもりの大学に落ちてしまうと、
「こんなんじゃ早稲田なんて受かるわけないよぉ」って落ち込み、
さらに、早稲田の他学部の試験が始まり、
やっぱり点数が獲れなくてさらに落ち込んでしまうんです。
こうなると、精神的にもう負けちゃってますから、
最終日の社学の試験には到底受からないわけです。

上の2つのタイプじゃない人ってどんな人だと思いますか?
第一志望を見据えて、どっしりかまえている人ですよ。
神経の図太い人っていうか、我が道を行く人っていうか……。
もっとも、社学を志望する受験生は、
そもそも変わり者が多いって話もありますけどね。

さて、今年から早稲田入試のトリは文学部になりました。
ということは、どうなるんでしょうねえ。
早稲田文学部が第一志望の人って、
なんかあちこちでたくさん聞いてるんですが……。
思い出してみると、図太くない人が多い気がするんですよ。
大丈夫でしょうか? 正直、心配です。

ちなみに、僕は3週間一日も休みなく、
毎日入試問題を解いています。
緊張が切れたとたんに間違えるのは、みなさんとまったく同じです。
プロである僕がノーミスなのは当然かもしれませんが、
みなさんも一年がんばった集大成の入試なのですから、
ここで気が抜けたら台無しですよ。
健闘を祈ります。