ここのところ、メールが多くなってきていて、
例によって対応が遅くなりつつあります。
来週からは冬期講習も始まりますから、
返信が大変遅くなる可能性が高いです。
もっとも、derutoko.com教材などの事務的なご質問は、
スタッフが対応いたしますので、遠慮なくお問い合わせください。
ちなみに、題名には、
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友達どうしの携帯メールのやりとりとは違いますので、
アドレスだけでは誰なのか、わかりませんから。
さて、今日は夏期講習だけを受けた方からのメールを紹介します。
<Tさん>
はじめまして。
夏期講習の近現代の授業を受けていた、Tと言います!
レギュラーでは先生の授業を取れず、
東進で別の先生の衛星授業を取っていますが、
夏休みに先生の授業を受けて意識が変わり、
苦手だった日本史の偏差値が
河合の全統模試で50から67にまで上がりました。
ありがとうございます!
もちろん、まだまだ私より出来る人はいっぱいいるので、頑張ります!
石黒先生に相談したいことがあります。
私は、第一志望は横浜国立大学なのですが、
併願で早稲田大学人間科学部など、私立大学もいくつか受けます。
その対策をおろそかにしていて、今、大ピンチになってしまいました。
とにかく、スピードが足りません!
早慶大オープンでは、ギリギリ八割は取れたと思いますが、
とにかく時間が足りず、
一部の問題は、とりあえずカンで選んでしまいました…。
これって、まだ確実に知識が定着していないから、
もっと暗記を頑張った方がいいんでしょうか?
それとも、実戦が足りないと考え、
もっと赤本をやるべきなのでしょうか?
甘いいまさらな質問ですみませんが、教えてください!
お願いします!
<石黒>
偏差値67とはすごいですね。
あの夏期講習で火がついたんだとしたら、
僕も大変うれしいところです。
そして早慶大オープンで時間が足りなかったというのは、
先日のブログにも書いたとおり、
多くの受験生に共通する悩みだったと思います。
ただ、それをどうすれば克服できるかは人によって異なります。
基本的には過去問や問題集を短時間で解くように心がけるべきですが、
解くための知識が足りなかったら空回りです。
そして難しいのは、解答にいたるプロセスです。
赤本や問題集にはそれなりの解説が書いてありますが、
詳しすぎて役立たないことも多々あるのです。
予備校ではよく早稲田の赤本を持って聞きに来る生徒がいます。
「こう考えて解けばいいんですか?」という感じにです。
超高得点を取る人たちは、カンで解くにしても、
まさか‘鉛筆転がし’なんてしません。
知識を総動員しながら、論理的に解答を導き出すわけです。
早慶大向けの講習では、そのプロセスを紹介できますが、
独学で赤本や問題集を解く時には、そうした点で、
どうしてもリスクがあることを承知しておいてください。
それにしても、残念ながらTさんが受けている授業が、
どういうものなのかがわからないので、
早稲田で高得点を取るレベルに達することができるかどうかは、
なんとも言えないところです。
せっかく日本史が上がっているのに、水を差すようですが、
日本史は合格ギリギリ得点を取るのにとどめ、
英語・国語で高得点をめざすべきではないかと思います。
第一志望である横国合格にも、その方が近道になるかと思います。
聡明な人というのはTさんのような人のことを言うのでしょう。
夏期講習の近現代(『つな近』と同じものです)を受講しただけで、
開眼してしまったというのですから。
もし、通年で授業を受けている人がTさんに負けていたら、
毎週授業を受けている意味がありません。
Tさんにごぼう抜きされた人、
油断していると、もっともっと落ちていきますよ。
本命の一般入試まではいよいよ後2カ月です。
この時期の受験生は、スパートをかけるのがあたりまえなので、
全国的に日本史の習熟度は高まっているのです。
だから相対的に考えると、他の人たちの上昇速度より、
さらに速いスピードで習得していかないと、成績は上がらないのです。
ふつうにがんばっているだけで満足しちゃっている人はいませんか?
その程度では偏差値を維持できてるかどうかすら、疑わしいのです。