「如何にして貧富の懸隔を打破すべきかハ実に二十世紀に於けるの大問題なりとす。」
これは受験日本史では大変有名なある人のフレーズですが、
入試問題の難易度にも大学によって大きな懸隔があります。
今日はそんな話です。
先日、ある生徒からメールが届いたのです。
細かいやりとりは省きますが、
なかなかノート覚えに全力を注げないという‘揺れ’具合から、
非常に危険な匂いが漂っていました。
そして、「去年立教に受かってる」という
中途半端な自信もあるようです。
……いや、彼の第一志望は早稲田なんですよ。
というわけで、お返ししました。
<石黒>
「一応、去年立教に受かっているのである程度の骨組みはできている」
とのことですが、立教大は語句を問う問題が中心なので、
コトバさえ覚えていればそれなりの点数が取れます。
反面、早稲田の場合は、内容理解があちこちで必要とされます。
正誤問題を解くのに内容理解が必要なのはよくあることですが、
語句選択問題にもそうした問題が目立つんです。
立教と早稲田との間には大きな懸隔があるんですよ。
日本史を一問一答的に単語暗記するだけで早稲田に合格できるのは、
英語が9割取れるような人です。
それなら日本史が5割でも受かるでしょう。
君がそういう人なら何も文句はありません。
そして、その理解すべき内容の多くは通常授業の中で話しています。
そうでなければ
「でるとこプラス」の講座が置かれていない校舎の生徒が、
泣いてしまいますよ。
「でるとこプラス」ではあくまでも通常授業を補っているだけです。
君が逃したのはプラスの授業の時間ではないでしょう。
通常授業の講義内容を逃したのだと思います。
ワセヨビでは毎月校内模試を行っていますが、
残るはあと1回となりました。
難易度高めの、緊張を強いられる問題に仕上がってますよ。
単語暗記に終始している人は、思いっきりはじき飛ばされてください。
誰がどんな成績を残すのか、非常に楽しみにしています。
追記 冒頭の文の出典・作者名が言えない人は次のどちらかです。
(1)史料問題対策をしていない。
(2)やっているのにポイントがずれている。大学の傾向と自分の弱点部分を客観的に見比べましょう。