前回の「みなさんからの質問(9)」で予告した「神のような偉人」とは、河崎君という、でるとこサイトでも偉人として登場している人です。2004年の早稲田大商学部の日本史で、全55問中の54問正解し、脅威の正解率98.2%をたたき出した人です。この数字には教授も舌を巻いたそうです。
先日のYさんは、その後「9割も得点可能なんですか…(^_^;)」と言っていたのですが、9割どころか、たった1問しか間違えないことが可能なのです。しかも、彼はけっして初めから日本史ができたわけではありません。
そして、なんと、その河崎君から昨夜ちょうどメールが届いたのです。いや、驚きました。いろんな人がブログを読んでくれているものです。正直うれしいです。さっそく、ここに紹介します。
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お久しぶりです、河崎です。1日のブログ見させていただきましたが、商学部志望の受験生に僕なりのアドバイスをしたいと思います。
商学部の日本史は一番の特徴は誰もが恐れる正誤問題だというのには誰も異論はないでしょう。また、正誤問題がもっとも他の受験生との点数の差がつくところであると思われます。そこで、正誤問題を解くために必要な学力は何かというと、『理解』であると僕は考えます。『理解』とは具体的にいうと、歴史の流れです。昨今、歴史科目はただ暗記するだけではなく、歴史の流れをとらえなくてはならないと、他の多くの予備校教師は言いますが、どのようにしたら、流れを理解できるのかをはっきり教えてくれる教師は少ないのではないのでしょうか。
しかし、Yさん!君は幸運だ!なんたって、君は石黒先生の授業を受けているのだから!そう、石黒先生は歴史の流れを教えてくれる予備校教師なのだ!つまり、石黒門下生である君は真面目に授業を受け、しっかり復習をすれば、きっと他の受験生と差をつけることが出来るだろう。
参考になるかは分かりませんが、ここからは具体的な勉強を示していきます。
(1)流れを理解するためには、まず授業をしっかりきく。(これが一番の土台になります。)
(2)通学時間などを利用し、ひたすら授業のMDを聞く。(これは復習、空き時間を利用することで時間を有効的に使えます。)
(3)過去問を解く。(商学部に関しては10年分はといてね!)
まあ、勉強法はこんなところですかね。かなり単純に書いてしまいましたが、このような勉強を続けていき最終的に僕は先生の真似ですが、一人で授業を展開できるレベルにまでなりました。商学部志望の人に目指してほしいのがこの水準です。だから、ただノートにかいてある単語だけを暗記するだけではなく、ノートの単語の行間まで理解してほしいのです。そのためには、授業を録音して何度も聞くのが望ましいです。実際、僕も何度も聞くことで少しずつレベルを上げていきました。そして、昨年の商学部入試での日本史は9割を超えることが出来ました。運で正解したものもあったかもしれませんが、僕自身は『理解』を意識した勉強法を続けた結果だったと自負しています。いろいろ、悩むかと思いますが、頑張ってください。
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受験生のみなさんは、こうした話から刺激を受けていってくださいね。最近、生徒の中にブログやサイトを読んでくれてる人と、そうでない人との間に格差が生まれつつあることを感じています。ブログを読むことを強制するつもりはありませんが、入試情報や勉強法を知ることは、非常に大切だと思います。いわゆるマイペースな人は、脇目もふらず一心にわが道を歩いてしまうのですが、自分自身をもう少し高いところから見ることができたら、たぶん、もっと、良い道を選べると思います。
もちろん、遠回りすることは、べつに悪いことじゃないですけどね。