同志社大学を受験する二人の生徒から、別の日に、偶然同じ質問をされました。「同志社ってどういう傾向がありますか?」と。それなりに簡単にお答えしたわけですが、二人ともそれでは納得せず、「もっと教えてほしい」というのも同じでした。要するに二人に共通していたのは、「40面ノートのうちのよく出るページをピンポイントでチェックしたい」という気持ちだったのです。
そういう気持ちを抱くのはわかりますが、二人とも、同志社が第一志望というわけでもないんです。早慶レベルを受験する人たちなんですよ。そんな人が同志社ごときで「絞り込もう」としていたら、もうすでに受験に負けたも同然だと思いませんか?
本気で上を見ている人は、やっぱり入試前日、少なくとも前2日間で、40面ノートと16面の文化史プリントを全復習すべきです。
何度も言いますが、早慶レベルでは絞り込んだら負けなんですよ。っていうか、絞り込むくらいだったら、通年授業なんて受けないでください。何のために4月から毎週授業を受けてきたんですか?思わず首をかしげてしまいます。早慶を志望する人が、復習を怠ってきたとでも言うのでしょうか?二人は高卒生ですから、まさかそんなことはないと思いたいです。
受験勉強を根性だけで乗り切ろうとするのも愚の骨頂ですが、一方で、‘根性なし’では勝利できないのも真実です。精神論を振りかざすだけではバカだと思うから、入試問題を分析し、内容を取捨選択して講義をしているのですが、一方で、心根の弱い人は、最後の最後でふんばりが効かないとも思っています。「うさぎとかめ」の世界ですね。かめに抜かれて終わるわけです。
先日のエントリーで、西船校の1割の人がセンター満点獲得者と書きましたが、あれは裏を返せば、こうだとも言えます。あの日の授業はテキストを1冊予習してこなければならない、正誤問題対策講座だったため、大変キツイ授業でした。だから、すでに負けた人たちは、振り落とされて出席していなかったわけです。‘最後までしがみついている人’には、スゴイ人が多いものです。だからこそ、その1割もの人が満点だったのです。もちろんそれでも大変にすごい割合だと思います。これが地道な‘西船校らしさ’なのでしょう。
歯を食いしばって最後までくじけずがんばれる人、僕はそういう人たちを見るのが好きだし、自分も常にそうありたいと思っています。みなさんは、どんな人ですか?
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追記
なんか結末が冗談っぽくなってしまったのでフォローします。最後までがんばれる人は、どこの会社もほしがる人材ってことです。そういう人はあちこちで引っ張りだこになりますよ。