ワセヨビでは月に1回校内模試が行われています。アチーブメント・テストと名づけられていて、高校における定期テストのようなものとなっています。だから、出題範囲も絞り込んであり、たとえば、旧石器時代~奈良時代とか、平安時代~鎌倉時代とかってなってるんですよ。そうすると、たとえある時の結果が悪かったとしても、また次の回に心機一転がんばれば、高得点が取れるんです。自分のがんばり具合が、そのまま点数に現れるのはおもしろいですよね?広い範囲の力試しは、また別の機会でやればいいと思っています。ところで先日、6月のアチーブメント・テストがあったんです。それを受験したワセヨビ生からメールをいただきました。
<Sさん>
夜分遅くにすいません。早稲田予備校で授業をとっているSです。今日、アチーブメントテストを受けました。そこで質問なのですが「解説にあるけどノートにはない」ものはノートに書き加えた方が良いでしょうか。僕が単に聞き取れていなかっただけなのかもしれませんが、例えば「応天門は平安宮の朝堂院の正門」などです。ちなみ自己採点をした結果、源信を源真とするなど実にくだらないミスが目立ち××点でした。前回同様、勝手な思い込みで間違えているところが多いです。
先日も明治大学文学部の96年から99年の予備校で教わった範囲の問題をやりました。アベレージは9割程でしたが間違えた箇所はやはり勝手な思い込みが原因でした。採点の際ですらも思い込みで○×を付け間違えているところが他教科で多々ありました。できるだけ早いうちに解消しなければいけないことはわかっていますが…(このメールも間違えがないかヒヤヒヤです…(笑))
<石黒>
××点自体はなかなかすばらしいと思いますが、「くだらないミス」をしてしまったことは、大いに反省すべきだと思います。何しろ、入試本番だったら悔やんでも悔やみきれませんから。さて、「解説にあるけどノートにはない」ものによく気づきましたね。あれは意味あって書いていることです。たとえば、「応天門は平安宮の朝堂院の正門」というのは、明治大学で出題されたため、でるとこプラスで追加している内容です。時にはどうでもいいことが書いてあるかもしれませんが、できれば拾ってみてください。ちなみに、ノートに書く時は優先順位が低いことがわかるように、特定の色ペンを使ったり、小さい字で書いたりしてみてください。それにしてもS君は、「勝手な思い込みで間違えている」と気づいただけ良い方だと思います。高卒生の中にはその「思い込み」を消去できない人も多いのです。ぜひ克服していってください。最後にですが、「このメールも間違えがないか」とあったのであえて突っ込みます。「間違える」という言葉はありますが、名詞では「間違い」です。「間違え」ではありません。日本史には無関係ですけどね。
<Sさん>
無駄がひとつもないんですね…感動です!僕は夏期の早慶大日本史をとっていないので拾えるところは授業等で拾うよう努力したいと思います。ちなみにオレンジ細ペン書きは開始していて、逆にこれをもとにして、他のものを導くことに役立ったりなんかするので便利です。やっぱり間違えていましたか…まだまだ詰めが甘いですね(笑)お忙しいところありがとうございました。
「無駄がひとつもない」というのはさすがに言いすぎです。ところどころ、説明の都合で難しすぎる用語も書いていますから。適度に拾ってもらえばいいと思います。それより、返信をお返ししてから気づいたのですが、このS君はなんと96年から99年の過去問を解いてるんですよ!10年分以上過去問を解こうとしているのでしょうか?とても現役生とは思えませんね。ちなみに、ワセヨビにはこうした古い赤本があるのも特徴です。大手予備校では古い赤本を処分してしまうところが多いようです。外部生で夏期講習などにいらっしゃる方は、貴重な古い過去問をコピーしていくのもいいと思います。