受験日本史の全体像を伝えるのは、なかなか難しいことだと痛感します。授業の合間に時々お話しするのですが、実際に勉強してもらわないとわからない部分もあって、ひたすらガイダンスばかりもやってられないんですよ。
まず、日本史学習の基本は次の(1)~(3)です。
(1)まとめたものを覚える
(2)問題集を解く
(3)過去問を解く
そして、石黒の通年授業を受講している人なら、(1)にウェイトをおくことで全体の学習時間を短くすることができます。すごい要領の良い人だと、
「ノートを覚えてれば問題解けるから、問題は少ししかやりませんでした☆」
ってなるんです。たしかに、MARCH学習院レベルでしたらそれは可能です。以前には、早稲田合格者でもそういう人がいたほどです。要するに、いくら何十冊と問題集を解いたところで、ノートにある情報すべてを問題演習で試すことはできないんです。そりゃあたりまえです。こちらはその数倍の量の問題を見てノートを作ってるんですから。ならば、問題演習というのは、「なるほど、こんなふうに出題されるのか」と、出題パターンの氷山の一角を知る場であって、海面の下にひそむ他のたくさんの問題については、「あんなふうに出るのかもしれないなあ」と想像するに留めるんです。だから、問題を解いても出会わなかったノートの用語は、
(1)授業の話を思い出す
(2)覚える
この2つをやるだけ、ですよ。
逆に、通年授業を受けていない人の場合は、学校の先生や、どこかの参考書のまとめを覚えていくべきですが、そこには、めったに出題されない用語が入っている一方で、意外と出題されている用語が抜けているということを、常に気にかけなければなりません。それをカバーするためには問題演習あるのみです。用語集を覚えていくという方法もありますが、それでは何がポイントかわからないし、数も無限にありますので、他教科に悪影響を及ぼすことになります。過去問なら、受験しない学部も含めて何年分も解いてください。
この話からわかるように、通年授業を受けているか否かで、勉強方法は違った形になってきます。だから、石黒の通年授業を受けている人は、過去に石黒の授業を受けて難関大合格を果たした人から、アドバイスを聞くべきなんです。そのためのコンテンツが「偉人からの遺言」なわけですよ。どこかの誰かのアドバイスを鵜呑みにするんじゃなくて、40面ノートを利用して最短コースで合格した人の話を聞いてください。