『日本史事始』を出せたことで、ようやく受験日本史全体をフォローできました。今日は4冊の本の位置づけを紹介します。
まず、日本の歴史を二つの時期に分けてとらえてください。旧石器時代から江戸時代後半までの前近代と、開国から現代までの近現代です。
【前近代】古代~近世
(1)『読むだけ日本史(1)』(学研)
政治史を説明した参考書です。この時代のA~Cランク用語の95%が赤字で掲載されています。黒字の部分も貪欲に吸収していけば、Dランク用語もかなり拾えます。コンパクトな本ながらも、相当な密度の濃さに仕上がっています。
(2)『日本史事始』(derutoko.com)=通信販売
くまなく完璧に網羅された問題集ではありませんが、一番最初に取り組むべき問題をセレクトしました。解説ではどこから解答を導き出すかが的確に書いてあります。また「事始雑記」のコーナーに、新ゴロや定番質問、地図問題、さらには学習アドバイスなどが満載です。ここから問題演習を始めて、過去問などにステップアップしてください。
【近現代】開国~現代
(1)『読むだけ日本史(2)』(学研)
政治史を説明した参考書ですが、上記の(1)とは違ってA~Cランク用語でも抜けがあります。実は(1)よりも先に出版されたものであるため、一つのテーマを見開きで書ききることを優先し、どん欲に詰め込むことはしませんでした。
(2)『受験生が本当にほしかった問題集 日本近現代史』(文英堂)
近現代についてくまなく、実にDランク用語まで網羅した問題集です。『読むだけ日本史(2)』の弱点を補うべく、あらゆる問題を合成して覚えるべき用語を拾い集めました。問題文中にも、解説中にも赤字を施す作戦を取ったのです。それでも足りない分は「ノーマーク用語」と題して、箇条書きで説明文が並べまくってあります。パソコンの検索機能がなければ到底できなかった問題集です。
これに文化史・史料・正誤問題の対策を、予備校での受講講座や自分の志望大学・弱点分野などにあわせて、進めていってください。