先日のエントリーでは、すべり止め大学では満足せず、
仮面浪人しながら立教大をめざすMさんを紹介しました。
今日はMARCHレベルでは満足せず、
あくまでも早稲田をめざすSさんを紹介します。
<Sさん>
先月進学するか浪人するか相談したものです。考えた結果やはり早稲田に行きたいので浪人することにしました。予備校は○○にしました。よって石黒先生の授業は取らないのですが、ノートで勉強して行きます。そこで質問があるのですが、○○の問題演習は受けるつもりなのですが、授業は取った方がいいかということ。(一応石黒先生の録音はあるのですが)、またノート復元のペースはどのくらいがいいのか?また同じ境遇の人がどうしていたのか知ってたら教えてもらえるとうれしいです。
<石黒>
まず、○○で通史の授業を取るべきかどうかは、
その先生がどういう授業をされているのかが
わからないということもあり、
僕からは何とも言えません。
ただ、『きたえる論述』の添削をして感じていたのですが、
S君の場合、理解が浅かったり間違って理解している部分が
かなりあるように思います。
去年のノートや録音を使うのは良いとは思いますが、
その弱点部分をどうやって補うかは、十分考える必要があります。
復元については、以前にこちらに書きましたので、
参考にしてください。
同じ境遇の人についても、最近何度かブログで紹介しました。
・予備校のテキストの厚さにたじろぐ
・ぼろぼろになった日本史ノート
・模試でE判定でも早稲田合格4連発!(1)
・模試でE判定でも早稲田合格4連発!(2)
※編注:一部の名称を伏せさせていただきました。
通年授業を受けずに独自に勉強していくのは、
いくつもの落とし穴が待ち受けていて非常に難しいことです。
【落とし穴1】勉強のペースがつかみにくい
予備校の授業は年間回数が決まっていますから、
授業の進度もすごく細かく決まっています。
だから各回の授業の終わるところは、毎年ほとんど同じなんです。
直接授業を受けている人は、
これに合わせて毎週復習していくのがベストです。
ワセヨビの場合はこれに月1回の校内模試があるので、
それもまた一つの締切りと考えて復習していってください。
一方、独学の人は自分でペースを決めて、
それをなんとしてでもやり遂げていくパワーが必要になります。
【落とし穴2】内容を誤解したまま覚え込んでしまう
一度授業を受けたことがあるからといって、
それでポイントをつかんで正しく理解できたとは言えません。
むしろ、それができていたら合格した可能性も高いです。
ここは謙虚に「間違って理解しているところがあるかもしれない」
ととらえて、もう一度理解し直すべきです。
独学の場合はそれをどういう方法でやっていくかが難しいのです。
授業の録音があればなんとかなるのか?
……試してみてください。
【落とし穴3】生授業を受けないためにモチベーションが保てない
ありがたいことに、「先生の授業に出るとやる気が出る」
と言ってくれる生徒がいます。
一方で、映像授業と生授業の両方を経験した生徒からは、
「やっぱり生授業の迫力にはかなわない」
という声も聞くんですよ。
もちろん、その逆に「映像だとじっくり理解できます」
なんて声も聞くんですが。
まだまだ他にも落とし穴はありそうですが、ここまでにします。
何度も言いますが、本気で早慶レベルに受かりたいなら、
ものすごく強い意志で受験に臨んでください。
このブログでは華々しい合格報告が多いですが、
その逆に残念な結果も、僕自身は直接たくさん見ているんです。
途中でだれてやる気をなくしてしまう受験生、
ピントはずれな勉強で成績の上がらない受験生、
何かに甘えてばかりで現実を見据えない受験生……。
残念ながら、今年もたぶんそういう生徒はいるでしょう。
でも、少しでもその数が減るよう日々頭を悩ませています。