格差が生まれる、出題データの有無

夏期講習でテーマ史の授業をしていると、通年授業の受講生が「その話、1学期に聞いた~」って余裕顔を見せるいっぽうで、目が点になっている講習生がいます。知らない単語がたくさん出てきて焦るのでしょうね。昨日のMさんがまさにそれです。
こちらとしては、出題回数が多い内容は「覚えてあたりまえ」ですから、いくらびっくりしている人がいようが容赦なくしゃべります。出題データにもとづく教材を使っていれば、たとえ講習生であっても驚くはずないのですが、なかなかそういう教材は市販されていないようです。今年は、ある講習生から某先生のプリントを見せられましたが、やはり出題率には沿っていないものでした。それでも人気講師というのが不思議です。いやむしろ、データなんて取らなくても生徒を引きつけられる授業力が、うらやましくなるほどです。

さて今日は、当方の教材と、他の先生の市販教材を併用している方からの相談メールを紹介します。

<Hさん>
こんにちは。僕は石黒先生の文化と史料の教材を使っていて、とても充実した勉強ができているのですが、政治経済外交史の方が独学なので不安になっています。ちなみに「○○」や「□□」(編注:伏せさせていただきます)を使っているのですが土地制度などのところが自信がなかったり、明治以降が厳しいとも聞くので、石黒先生の授業を受けたいと思っています。しかし全部は買えないので一番自分に必要なものがいいのですが、上記の参考書があるのでつながる近現代よりも苦手な外交史の方を買ったほうが良いでしょうか?

<石黒>
(前略)ある程度基礎的な学習が済んでいるのであれば、『でる日講義−経済・外交史−』の前近代編で土地制度を、近現代編で資本主義発達史・外交史を習得することをおすすめします。「○○」は存じ上げませんが、「□□」は情報の過不足がかなりあります。過去問を解いてみれば一目瞭然です。ご注意ください。

<Hさん>
(前略)すみませんがもう一つ質問させて下さい!近現代の問題集と読むだけ日本史(1)(2)もあるのですが、これらと経済・外交の教材2つで難関大レベルは大丈夫でしょうか?

<石黒>
『でる日講義−経済・外交史−』の2つの教材を加えて取り組めば、あらかた大丈夫だと思いますが、あとはH君の問題演習力や他教科の得点率で合否が決まるでしょう。
学習を進めながら、必ず志望校の過去問で習得率をはかってください。

<Hさん>
わかりました!今言われた事を肝に銘じて、もうブレずに勉強してきたいと思います。アドバイスありがとうございました!!

でる日講義−経済・外交史(前近代)−

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