かつての受講生が近況を報告してくれることは時々ありますが、就活が終わっての報告というのは意外と少ないものです。それだけ就活が大変で、希望通りにいかないからかもしれませんね。今の時代は、たとえ多くの労力をかけて就職したとしても、その会社にどれだけ留まるかはわからないのですから、「これは一度目の就職にすぎない」と割り切って就活をしたほうが良いのではないかと感じています。
受験生のみなさんも同じです。たとえ就きたい職種が決まっていたとしても、志望学部はあまり絞り込まないほうが良いと思います。モチベーションを高めるためには、志望校を早く決めた方が良いのですが、いっぽうでそんな簡単に人生設計をしないほうが良いわけです。人生は思わぬ方向に進んでしまうものです。それを楽しみましょう。
というわけで、今日は珍しく就活が終わった人からのメッセージを紹介します。
<Nさん>
石黒先生へ
こんにちは。お久しぶりです。お元気ですか?(中略)現在立教大学4年生のNと申します。南浦和現役館でお世話になりました。先生が私のことを覚えているか分かりませんが(笑)私は今でも先生の素晴らしい授業を覚えていますよ!先生の授業を受けていなかったら今の大学には行けなかったと思っています。
ご報告ですが、就職活動が無事終了し来年社会人になれそうです。某損害保険会社です。震災の時、山形で2,3日全てのインフラが止まる中生活した経験と震災ボランティアに参加し、損害保険のインフラとしての重要性を感じたことがきっかけです。
就職活動は大学受験よりも更に難しいなと思いました。それは正解がないからです。いかに自分の想いを面接官に上手く伝えるかということにとても苦労しました。それでも大学受験の時の「やるならとことん!」という気持ちはずっと持ち続けていたので諦めないで頑張ることが出来ました。あとは「しゃべり勉強」ですね。家でひたすら練習していました。
「やるならとことん」という気持ちは受験に限らずその後の大学生活においても生きてくると思います。大学をどう過ごすかは一人一人全く異なってきます。これから大学生になる方たちには興味を持ったことに対してどんどん挑戦してもらいたいなと思います。就職活動はどこの大学出身というよりも、その人がどんな人なのか、どんな想いをもって物事を経験してきたのかをよく見られるからです。勉強はもちろん、アルバイト、部活、サークル、留学、ボランティア等なんでもいいと思います。
今先生の授業を受けている方たちはとてもラッキーです。日本史のコツを掴めることはもちろん、先生の力強いパワーや周りのレベルの高い生徒たちに刺激を受けて、より自分を高めていける環境があるのです。志望校に向かって謙虚な気持ちを忘れずに突っ走ってほしいです。
長くなってしまい、すみません。季節の変わり目ですので、くれぐれもご自愛下さい。先生の活動を陰ながら応援しております。それでは。
その後、こんなメッセージもいただきました。
なんか偉そうなことをたくさん書いてしまってすみません。私はいわゆる偉人ではなかったですが(笑)、もし後輩の方たちのお役に立てるならぜひ使って下さい。つまり言いたいことは、大学入学はゴールではなくスタートだということです。受験時代のやる気を継続していろいろ頑張ってほしいなあと思います。大学1年生(もちろん高校生も)は可能性に満ち溢れているので!
それにしても就活の時期って早いですね。3年生の時点で活動しているわけです。ということは、大学2年間の活動がものをいうことになります。いかにスタートダッシュが大切かがわかりますね。今、新大学生の人たちは、意識的に動いているのでしょうか。ノロノロしていた昔の自分を思い出すと、ちょっと心配になります。厳しい時代になったものです。
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