慶應大現役合格体験記(1)

現役で慶應大に合格した嶋津さんから、
1年間の勉強法をとても丁寧に教えていただきました。
これから受験するみなさんは、具体的でイメージしやすいかと思います。
2回にわたって紹介しますので、参考にしてください。

<嶋津さん>
まずわたしは、三年の四月から、
河合塾で石黒先生の『早慶日本史』の授業を受け始めました。
それまで独学で日本史を勉強していたとはいえ、
定期テスト前に詰め込んだり、わけもわからずなんとなく
山川の問題集を解いたりしていただけだったので、
第一講ではとにかく速くて密度の濃い先生の授業に感動し、
それまでの姿勢や日本史に対する先入観など一切捨てて、
石黒先生についていこうと決めました。
ここから私の受験日本史が始まったのです。

しかし、学校や塾の他の教科との両立は難しく、
一学期にわたしが日本史に関してしていたことといえば、
40面ノートまとめだけだった気がします。
ただ、先生に言われたことだけは
一から十まで吸収しようと決めていたので、
”六月から日本史の過去問を始めよ”という忠告は、
まだ早くないかな~なんて思いつつも、
素直に受け止め、実行しました。
今思うと、やはり先生の言う通りにして間違いはなかったし、
一番近道できる、最低限でありかつ最大の勉強を
先生から学ぶことができたと思います。
ちょうどそのころ
初めて先生の教材である『でるとこ攻略法』を購入し、
スキマ時間や過去問ででてきたときにちらっと見て、覚えました。
覚えると言っても、
わたしは飽き性で一つのことにガーッと打ち込めず、
一回で暗記することも苦手でした。
そんなわたしにとって先生の教材はとても取り組みやすく、
字ばっかりではない、とても簡潔で要点のしぼられた内容だったので、
これを原点としました。

夏休みには、それまで学んだ範囲は過去問を通して復習し、
講習では近現代史の予習を、そして早慶向けの問題を解きました。
あのころの自分にとって早慶問題はレベルが高すぎて、
ほとんど太刀打ちできませんでした。
しかし、ここでも先生の言ったことだけはメモをして、
復習をしました。
また先生が授業でおっしゃった偉人の話や勉強法などなど、
そのすべてが刺激となってやる気を駆り立ててくれました!
このころ、私たちの弱点であると先生が何百回もおっしゃっていた(笑)
“史料と文化史”に取り組もうと思い、
まず『どこでも史料問題』を購入しました。
本当に夏ごろのわたしは日本史に対して手ごたえが全くなく、
過去問正答率も模試の点数も早慶レベルに到底届いていませんでした。
ただ落ち込むことも楽観視することもなく、
淡々と目の前のことに取り組んでいたのが、
今思うとよかったのかなと思います。

夏休み後半から九月にかけて、文化祭に命懸けで取り組んだので(笑)、
日本史はもちろん他の教科の勉強時間はめっきり減りました。
しかし、文化祭後にいっきに受験モードになった
周りの友達や先生方から刺激を受け、
メリハリをつけることの大切さを学ぶとともに、
文化祭前、それ以上に真剣に取り組みました。
このころから少しずつ『でる日講義ー文化史ー』を始めました。
これもまた、受験最終日まで毎日毎日繰り返し見続けた、
わたしの原点になりました。

秋から冬にかけて、日本史の勉強法は確立したまま揺れ動くことなく、
覚えているかは別として、本当に淡々と
40面ノート、過去問、教材に取り組みました。
近現代にさしかかった頃、
『本当に欲しかった問題集』を購入しました。
この問題集はぴか一です☆
使ってみたらきっと誰もが実感すると思います。
簡潔で要点のまとまっているとはこういうことなのかと思えた、
まさに受験生がほしかった情報が満載の問題集でした。
これも最後まで何回も繰り返し解きました。

わたしの志望は慶応だったので、先生がこれは慶応にデル!!
とおっしゃっていたことにマークをつけていたのは、
とても役立ちました。
また記述問題をどうやって勉強しようか迷いましたが、
先生のブログからヒントをもらったり、
40面ノートも十分記述問題に対応していることが
やっているうちにわかってきました。
特別に新しいことを始めるよりも、
迷ったら先生の言葉、教材に立ち返ることが大事だなと思いました。