2010年度の授業がすべて終わりました。
例年、最後の講座では「早慶大あるある問題」を解説しています。
これは全時代を扱った一問一答形式の問題で、
早慶大の傾向を説明しやすい教材です。
しかし、そこに弱点がありました。
未見史料や正誤問題を、推測して解いたり、
他の小問をヒントにして「合わせ技」で解く練習ができないのです。
そこで、今年のワセヨビでは derutoko.com でおこなった、
「ハーフサイズ模試」を講座の中に組み込みました。
このブログで度々紹介したとおり、非常に難易度の高い模試です。
やはり大きな点差がつきました。
ふだんの校内模試では9割取れている人でも、
6割台にとどまってしまうのです。
本当に考えて解く能力を持っていないと、
8割を超えられないわけです。
そのハードルを越えることができたのは、わずか数名でした。
彼らこそ、あの政治経済学部のハイレベル問題にも、
対処できる人たちでしょう。
もう入試が始まった人もいます。
第一志望の入試までに残された時間は、もうわずかでしょうが、
自分の弱点を埋める勉強をしてください。
漢字がヤバイ人は、全時代・全分野にわたって、
総チェックをすべきでしょう。
漢字ミスは実にもったいないですから。
文化史や史料問題が弱い人なら、それを急ピッチでクリアすべきです。
正誤問題や考えて解く問題が苦手な人は、
早慶向けの講座で扱ったハイレベル問題や、
過去問演習の中で難しかった問題をもう一度見て、
どうやって解いたのかをふり返ってください。
決してもう一度解き直すわけではありません。
どう解き明かしたかをおさらいするのです。
へこんでいる場合ではありません。
最後の奮闘をすべきです。