明治大学の出題傾向を教えてください

先日のK君とのやりとりには、続きがありました。

<Kさん>
お返事ありがとうございます。(中略)文化史は石黒先生のとことん文化史を使わせていただきます。もう一つだけ質問なんですが、明治大学(商学部・政治経済学部・経営学部)の日本史でアドバイスとかありましたらお願いします。

<石黒>
過去問を見ればわかるとおり、経営学部だけ出題範囲が特殊で、
難易度も高いです。
逆に商学部は大変易しく作られており、9割得点が容易に可能です。
その点を正しくつかんで過去問に取り組むべきでしょう。
商学部の問題を解いて、
「オレってこんなにできるじゃん!」って思ったとしても、
ぬか喜びにすぎません。
明治大の細かい出題傾向は、よろしかったら12月下旬に発売する、
『MARCH学習院あるあるチェック』をご利用ください。

多くの大学の入試問題は、学部毎に出題者が異なる部分と、
その逆に学部が違っても出題者が共通する部分の、
両方からできています。
ゆえにA学部だけしか受験しないとしても、
B学部やC学部の過去問も解くべきです。
ただし、学部によって難易度にばらつきがあるので注意が必要です。
たとえば明治大なら商学部だけが簡単なのです。
「やったー、8割正解できた!」なんて喜んでいてはいけません。
そういえば過去に明治商学部で1問ミスって人がいましたね。
満点の人もいたかもしれません。

もっともいくら過去問をたくさん解いたところで、
来年の入試問題は過去問以外から出題されることの方が多いので、
過去問演習だけでは合格点にはまったく届きません。
多くの大学入試で出題される内容を、
全時代・全分野にわたって正しく学習することが基本です。
その学習の深さを確認するために過去問演習が必要なのです。