昨日と一昨日のエントリーは波紋を呼んだようです。
直後に学生と社会人の方からメールをいただきました。
自分で記事にしておいて言うのも何ですが、
まああまり真剣に考えることはないと思いますよ。
なぜなら、早慶の日本史で9割正解することが、
「難関国立大合格者なら、当然の値」とは思えないからです。
論述問題を中心とする国立大の問題と、
早慶の問題では種類が違いすぎます。
そのため本気で東大や京大をめざす人には、
早慶では英語・国語で高得点を稼いで、
日本史は7割5分を確実に取る戦法を勧めています。
早慶、とくに早稲田で9割を取るための勉強をしていたら、
本命の対策がおろそかになってしまいますから。
それはともかく、優秀な人たちが、
教科書や参考書を読むだけで記憶に残してしまうというのを聞くと、
それを真似したくなってしまう受験生がいます。
しかし、凡人が真似しても効果はないんですよ……。
こんなメールをいただきました。
<Yさん>
また質問させてもらいます、度々すみません。。。まず、正誤問題なのですが、これは早稲田では差がつく鍵と思われるので対策しなければなりません。正誤対策は、山川教科書の熟読(隅々まで)を1日に10ページ×(5)で1ヶ月ちょいで教科書全て読みきる、そしてその繰り返しをしたいんです。教科書の激読で、早稲田の正誤を解くのはやはり甘いでしょうか?対応できないでしょうか?もちろん赤本もたくさん解いて力をつけますよ、また正誤パターンも知ってます。あとメモの取り方ですが・・・板書に書かない先生の話(入試に出ない以外)を全て吸収する人こそが早稲田に合格する人ですよね?先生の話を全てメモすることに神経質になってます、聞き逃したときは後悔します(後で録音で聞きますけど)。先生も、聞き逃すなメモしてないのか発言で、生徒を促す一方、昨日言ったようにメモの取りすぎも良くないと言ってて・・・複雑。一番良いメモの取り方や姿勢を教えて下さい。
<石黒>
驚きました。まだわかってもらえていないようです。
受験で必要な内容はすべて授業でしゃべっているのですよ。
授業を理解してノートを覚え、
史料チェックをすればもうそれで終わりです。
それでも教科書を読みたければ止めませんが、
その余裕があるのでしょうか。
僕が教科書を読むことを勧めるのは、論述対策の時だけです。
過去の偉人でも教科書を熟読した人なんて聞いたことがありません。
それからメモの取り方は人によりますので、
自分でいろいろ工夫してみてください。
これがベストというものはないと思います。
<Yさん>
やはりそう答えると思いました、先生なら(笑)。念のため確認したかったので忙しい中すみません。一応論述対策もしなきゃいけないし、授業を更に理解できるために、教科書を短時間で読みます。ブログをもっと読み尽くして研究します。
「要領の良さ」がどれほど受験で大切かというのは、
どうすればわかってもらえるのでしょうね?
ここまでくると祈るしかないように思えてきます。