解答速報後日談

例年より易化しているとはいえ、
解答速報ならびに入試問題関連の諸業務は神経を遣う仕事でした。
今、そのほとんどが終わって、ようやくホッとしています。
明日は久しぶりに実家に帰るつもりです。

さて、かなり前からブログを読んでくださっている先生から、
メールをいただきました。
英語の先生なのに日本史も詳しいという奇特な方です。

<X先生>
石黒先生おひさしぶりです。連日の早大速報作成、並々ならぬ労力と存じます。早稲田(法)の割れる解答速報 の件は、ブログを見ている限り、だいぶ無礼で、知ったかな受験生からメールが来ていたみたいですが、石黒先生、大人の対応していて、すごいな~と感服しています。私ならあの文面だと確実にブチきれています(^_^;),
早大は悪問の多さで有名で、過去には国語などでは大問1つ中の半分以上の解答が予備校・出版社で割れたこともあるくらいです。90年代の教育学部の英語では、a. b. c. d. の文のうち、正しいものをあるだけ選べ、という問題がほとんどだった時期もあり、もうこれは各校・各社の解答がメチャクチャになってました。ビミョウな選択肢が多すぎるので・・・。(後略)

<石黒>
メールをくださいまして、ありがとうございます。
早稲田大の解答速報では、各方面から様々な反響をいただき、
うれしいやら手こずるやらでした(笑)
英語でも「すべて選べ」問題があることは存じておりましたが、
それはひどいですね。(後略)

ところで、早稲田で一番難しかったのは人間科学部でした。
これからは「地獄のジンカ」と呼びましょうか。
その中に次の文を正誤判別させる問題がありました。

 通信使の行程は、釜山から対馬を経て、
 瀬戸内海の鞆浦などに立ち寄り、江戸に至るものであった。

消去法が使えないので、この文を完全に正誤判別しないといけません。
ハードルは「鞆浦(とものうら)」です。
「こんなのわかるかよ!」って叫びながら解いたわけですが、
なんとそこは、例のポニョのモデルとなった町だそうです。
これも一種の時事ネタってことなんでしょうか。
非常に悔しい思いをしました。