新しい問題集、今から余裕でやれますよ?

この時期になると、縮小モードに入ってしまう人が出てきます。‘冬眠モード’とは言いすぎですが、貪欲にガンガン覚え込もうとしなかったり、がむしゃらにバリバリ問題を解こうとしない人です。覚えても覚えても忘れていく自分の脳味噌に、悲嘆してしまうのでしょうか?「忘れていく量の2倍、3倍を覚え込めばいいじゃないか」と思うのですが、どういうわけかその逆に覚え込む量を減らしてしまうようです。弱気というか何というか、自ら沈没に向かっているようで、端から見ると不思議でなりません。

そこまでひどい人ではないと思いますが、こんなメールをいただきました。

<Kさん>
お忙しい中すみません。去年河合塾の藤沢校でお世話になったKです。マーチあるある使わせていただいてます。スゴいです。そこで質問なのですが、明治の中で経営学部だけ受ける場合は近代までの明治マークの問題は解くべきでしょうか?

<石黒>
明治経営以外の受験校をお知らせください。

<Kさん>
立教大学と青山学院大学の経営を考えています。立教大学と青山学院大学のマークの問題は全部解いています。

<石黒>
確かに明治経営は2005年以降は近現代からしか出題されていません。ただし2004年は中世・近世からも出題されていました。なので、たぶん今年も近現代からしか出題されないとは思います。明治経営のためだったら、前近代の明治マークにはこだわらなくても良いでしょう。ただし、他の大学のことを考えると、ためらうことなくすべての小問を解くべきです。本気でやれば1日で終わる量ですし。もし攻めの姿勢が弱まっているとしたらまずいので、その点が心配になりました。

<Kさん>
他の小問とは受けない中央大学や法政大学なども解いた方がいいと言う事でしょうか?

<石黒>
もちろんです。目次の下の所にこう書いてあるはずです。「志望大学の問題を解き終えたら,次にそれ以外の問題にもチャレンジしてみてください。ただし<難>マークのある問題については,解く必要はありません。」もっと攻めの姿勢でなければ第一志望には届かないと思います。問題演習が不足している人だったら、今からでも、問題集を3冊くらい普通に解くべきだと思っているほどです。

もう10年以上前のことになりますが、1月に入ってから問題集を15冊解いた生徒がいました。「一日一冊ペースでやるんです」と言ってたことを、坊主頭の彼の顔とともによく思い出します。そういえば彼も明治大学に入ったのでした。ちなみに以前は『MARCH学習院あるあるチェック』を、センター試験明けに届くように発送していたんですよ?今年なんてだいぶ早くから販売しているんです。それなのに、なぜすべての問題を解くことをためらうのでしょう?貪欲さや攻めの姿勢がなくても受かるような大学なのでしょうか?一昨日のS君などもそうですが、こういう点では地方の受験生の方が根性があるように見えます。最後の奮闘をすべき時期です。