2012年早稲田政経の論述問題

1月22日に河合塾あざみ野館でめずらしい授業をしました。「私大日本史論述テスト」という講座です。論述の添削はかなりやりましたが、複数の生徒を対象とした授業をするのは初めてでした。大変少人数の講座だったので、受講生の受験校にあわせてその場で問題を追加するなど、僕自身は意外と楽しめました。

ところで、早稲田大学政治経済学部の論述問題について質問をいただいていました。こんな問題です。

問 1960年代から1970年代に生じた日本政治における「多党化現象」について,下記の語群から適切なものを用いて,120字以内にまとめ記述解答用紙に記せ。
(語群)
国民協同党 公明党 新自由クラブ 日本新党 新党さきがけ 新生党 西尾末広 田英夫 武村正義 細川護熙 美濃部亮吉 羽田孜

<Aさん>
夜分遅くにすみません。冬期講習もありがとうございました。まだまだ勉強の度合いが甘いと日々痛感し、焦り奮闘しています。
先生があざみ野にお見えになるのがまだ少しありそうな気がしたのでメールで失礼します。
2012年度の早稲田の政経の最後の論述についてなのですが、赤本の模範解答で使われている田英夫という人物がノートに見当たらないように思えました。それと、多党化についても授業でそれほど大きく取り上げていらっしゃった覚えがないのですが、これは自力でどこまでやるべきでしょうか?私の不注意で見落としていたり、聞き逃していたりしたら申し訳ありません。

<石黒>
「田英夫」はノートにありません。ふつうの用語として出題されたことがないからです。Fランク用語です。多党化については授業では扱いませんでした。早稲田では戦後の政党も出題されます。とは言いましたが。冬期講習の早慶大日本史でも少しだけ触れました。
そして「多党化」についてはなんとも言えません。同じ問題が出るとは思えませんし。また、早稲田の過去問の解答については、derutoko.comサイトの解答も参考にされると良いと思います。赤本の解答がベストとはかぎらない話も冬期講習で話したかと思います。