ここのところderutoko.comで一番売れている教材は『上智対策コンプリート・ミッション』です。やはり赤本に掲載されている問題の年数が少なすぎるからでしょうか。過去20年分の出題データから作ったこちらの問題集に魅力が感じられるのではないかと自負しております。ちなみに同業者の方のご購入はご遠慮ください。備考欄にお立場を書いていただくようにお願いしております。
さて、この『上智対策コンプリート・ミッション』について、遠方のかたから質問をいただきました。
<Sさん>
上智大学の一番の問題が全くできません。また模試などでは大抵の模試では7割か9割取れるのですが、今まで教科書を一回しか読んだことしかありません。また自分は上智と早稲田を受けるのですが早稲田は7割から8割ほど取れるのですが、並び替えもすべて年号を書いて並び替えているだけの作業のように解いてしまっているのですが大丈夫ですか? また地図や家系図の重要性について教えてほしいです。ちなみに上智は経済学部経営学科とポルトガル語学部も受験する予定です。出来る限りのアドバイスお願いします。
<石黒>
1番の問題といってもさまざまなので、どういうタイプの問題をさすかはわかりかねますが、文化作品の時代判別問題のことでしょうか。それでしたらふつうに文化作品を時代ごとに分類して学習するだけのことです。もっともどの作品まで対策しておかなければならないかは、1冊の教科書を読んだだけではとうてい対応できないものです。『上智対策コンプリート・ミッション』をお使いくだされば一目瞭然です。
それにしても教科書を1回読んだだけでそれほどの正解率が得られているとしたら、相当すごいことです。それほどの頭の良さであれば、上智大で出題されやすい用語さえ把握すれば、たちまちに覚えてしまってすぐに高得点が取れるようになるでしょう。
並べ替えの問題もそんなに年代を覚える記憶力があるのでしたら、そのやり方でかまいません。
また、地図・系図については、どういうものが出題されやすいのかを知っていれば解けるかと思います。もっともそれを一つ一つここで挙げつらってポイントを紹介することはいたしかねます。あしからずご了承ください。derutoko.comでは、『でる日講義-アラカルト-』で地図問題対策をおこなっています。
いやはや「教科書を一回」しか読まずにそんな正解率を出せるとはすごいですね。たしかに、かつて僕の友人で似たような人がいました。年明けから教科書を一周しただけで習得してしまった強者です。頭良すぎで、なんと東大現役合格でした。今は高校の数学の先生をやっています。こういう天才的な人にはアドバイスすることなんてありません。凡人とは記憶力がぜんぜん違うのですから。
……と思っていたらその後返信がありました。実は一問一答集をやりまくっていたそうです。あれ? やっぱりそういう努力をしていたんですね(笑)。ただ、それでも上智大のあの問題は解けないわけです。ふむ。ということは、逆にあれが解けたらかなり点差をつけられるという意味でもあります。同じタイプの問題が今度も出されるとはかぎりませんが、少なくとも上智大で文化史対策は必須です。もっとも難しい文化史問題が出される大学なのですから。文化史対策をばっちりやっておくことをお薦めします。