あざみ野からのメッセージ2015(23)

<Aさん>
真珠湾はまだ海の上に石油がもれてて、すごくしょうげきてきでした。日本人なのですごい目で見られました……。自殺を強要されるなんて、私は近衛が最低くずに思います。

<石黒>
「捕虜になるな」と言っていたのは東条英機のほうですよ。

<Tさん>
流れがスラスラ頭に入りました。

<石黒>
忘れないうちに復習を!

<Kさん>
「私はどこに行くんだろうか……」と落ち込んでしまう時もあるのですが、遺言はじめ先生のブログを読んで気合い入れ直してます!! 第一志望の問題は時事問題と絡めて出してくることもあるので、ポツダム宣言丁寧にやります。

<石黒>
そういうふうに自分を奮い立たせることは大切です。そのための道具をいろいろ持っているのはいいことです。何度もネジをまき直してがんばりましょう。

<Sさん>
ドイツ・イタリアの戦犯はどう裁かれたのですか?

<石黒>
入試に出るのは、ドイツの戦犯を裁いた「ニュルンベルク裁判」を覚えていればそれで十分なので、今のところは深みに入らないでおきましょう。もう入試直前ですから、寄り道している余裕はありません。

<Oさん>
今回の授業とは関係しないと思いますが、汪兆銘の死亡した場所とかってあまりでませんよね!??

<石黒>
それ、2010年の早稲田大学国際教養学部の問題の話ですよね? それ、正解ではない選択肢にあがっているだけのことなので、拾う必要はありませんよ。その知識がなくてもその問題は解けますから。もし、どこかで教えられたというなら、そうした雑音は聞かないほうがいいです。

<Hさん>
大東亜会議の裏側におどろきました。

<石黒>
なかなか100%美談なんてないってことです。

<Iさん>
授業ありがとうございました。

<石黒>
いえ、こちらこそ。

<Sさん>
明治大学をうけるんですが、何かポイントなどはありますか?

<石黒>
ありますよ。でもそれをここで言うのはためらいます。Sさんもオープンにしたくないですよね? 基本的にノートやってください。

<Iさん>
滝川さんの休職と矢内原さんの辞職と河上さんらの退職は同じ意味でしょうか。

<石黒>
鋭いですね。その違いは入試では気にする必要はありません。とにかくやめたとわかっていれば良いです。

<Nさん>
今日のノートの配置も本当にありがたいです! 早慶プレがんばります。

<石黒>
おほめいただきありがとうございます。何度も修正してこの形に落ち着きました。38番はかなり気に入っているページです。

<Yさん>
早慶大オープン頑張りたいです。

<石黒>
一番チャレンジしがいのある模試ですね。

<Kさん>
東京外語大志望なのですが、日本史の過去問が一年分しかなくて泣きそうです。400字論述の対策法・コツは何ですか?

<石黒>
ふつうに論述対策問題集を解いてください。

<Sさん>
来週はお休みなので今までの復習をしたいと思います。

<石黒>
ぜひ、有効に使いましょう。僕はセンター対策講座をがんばります。

<Iさん>
パル判事が罪刑法定主義に言及している場面が素晴らしいと思いました。

<石黒>
冷静ですよね。ただし、それをタテに「A級戦犯らは悪くない」とまでは言えないですよね。

<Sさん>
なんだか悲しいおわり方でしたが、戦後たのしかったです。先生の身振り手振りで説明するのが面白くて本当にすきです!

<石黒>
ありがとうございます。照れくさいですね。

<Iさん>
つい最近江戸やったと思ったら、もう太平洋戦争終わりましたね。もう入試ですね。やばい!!!

<石黒>
というか、次が最終回ですよ。

<?さん>
山本五十六の人となりはよく知りませんが「やってみせ、言って聞かせて、……人は動かじ」という言葉が個人的に好きです。

<石黒>
「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」みたいですね。教育者とか上に立つ人なら、それを感じることがあるはずです。

<?さん>
今日の授業めっちゃ楽しかったです。時代が今に近くなってきて想像がしやすかったです。また過去問ときます。早く全部の大問とけるようになりたいです。戦後70周年ですが注意すべきことはありますか?!

<石黒>
何周年とかはあまり気にしてもしかたありません。それで出るというのは「幻想」であることがほとんどです。次回が最終回ですから、その後はほとんど解けますよ。残っているのは沖縄史・北海道史です。

<Mさん>
1944年の出来事、復習しっかりします。

<石黒>
がんばりましょう。

<Yさん>
中国残留孤児ってそういう原因だったんですね…

<石黒>
満州から帰国するのは、本当に大変だったようですよ。有名な筆者の体験をもとにした小説『流れる星は生きている』(藤原てい)に出てきます。

<Kさん>
大川の発狂シーンをYoutubeで見ておいてよかったです。今日もありがとうございました。

<石黒>
うわっ。そんなとこ予習済みだったのですか(笑)

<Kさん>
とても興味をひく内容だったので分かりやすかったです。

<石黒>
ぜひまた自分で勉強してみてください。

<Iさん>
修学旅行の行き先が沖縄で実際にガマに入ってきたのでイメージしやすかったです。

<石黒>
それは良い経験ができましたね。僕は沖縄には行ったものの、インフルエンザにかかってしまい撤退を余儀なくされました。

<Mさん>
沖縄修学旅行の記憶がよみがえりました……。

<石黒>
話を直接聞いたんですよね? 貴重な体験です。

<Aさん>
微熱だけど、きました。でも、集中してきけました。

<石黒>
風邪ですか。早く治してくださいね。僕は今回は治っては引き治っては引きと、3回も風邪をひいてしまいました。睡眠が大切ですね。

<Kさん>
太平洋戦争に元々興味があったので、のめりこむことができました

<石黒>
そこに興味を持つことはかなり重要です。

<Mさん>
大東亜戦争は深く知るほど日本が情けなくなってきました。

<石黒>
すべてが情けないわけではないのですが、虚しくなることがあまりにも多いです。ちなみに「大東亜戦争」という言い方は当時の言い方で、現在それを使うと、戦争を賛美している人に思われがちなので気をつけてください。

<Iさん>
受験が終わったら戦争のことを学びたいです。

<石黒>
それがいいと思います。広すぎて深すぎてキリがないのですが、興味を持ったところだけでも学ぶと良いです。

<Aさん>
ソ連参戦のところ、8月8日ともう一つくらいひろうことありましたか? あと、政党名5つは(編注:文字が読めません) きき逃してしまいました。二学期の分はノートが頭に浮かびますが、受講していなかった一学期の分がどうしてもなかなかな完璧に覚えられません。単純暗記の文化史系も相変わらず苦手です。

<石黒>
ソ連の参戦については、アメリカとの張り合いの話をしました。苦手なところに共通するのは授業を受けていないということだと思います。予算に余裕があれば、1学期部分は『でる日講義-経済・外交史(前近代)-』をおすすめします。とりわけ土地制度の流れがよくわかってラクになるはずです。文化史も単純暗記ばかりじゃないことが、『でる日講義-とことん文化史-』を使うとわかるはずです。

<Nさん>
学校の授業の方が少しはやく進んでいるのですが、重視しているポイントがけっこう違ったので、あらためてきちんと勉強したいです。

<石黒>
僕の場合はひとえに入試の出題の有無、出題パターンにもとづいて授業をしています。学校の先生は、先生の頭にある歴史観で授業をしているのでしょうね。それから、名前にふりがなをつけてくださってありがとうございます。

<Sさん>
残りのあと1回を大切にして、絶対現役合格して先生に良い報告できるようにします。

<石黒>
楽しみに待っています。

<Nさん>
先日のパリでの同時テロもそうですが、民間人が戦争や対立に巻き込まれてしまうのは悲しいです。

<石黒>
そうですね。でも気をつけなくてはならないのは、「巻き込まれる」という言い方をすることで「自分は犠牲者だ!」と言い張ることになりかねないことです。当時の日本人には、戦争を賛美もしくは、戦争でトクをしていた人が相当な割合でいたのです。

でる日講義-経済・外交史(前近代)-

わかりにくい荘園の流れや守護・地頭の変遷を 何度も見直せる映像教材で理解しよう!