勘違いしてませんか? 答えを導き出すポイント

ハイレベルな問題の答えを導き出すプロセスは、入試に精通した人によって書かれた、丁寧な解説がついていないとなかなかわかりません。ましてや右も左もわからない受験生なら、ポイントを勘違いして当然です。僕から見れば「どうでもいい」と思える設問条件を、解答を導き出すポイントだと思っている人がよくいるのです。過去問についての質問を受けると、それがよくわかります。「日本史道場」や早慶大向けの講習では、難問に見えるけれど実は解ける、といった解答プロセスをたくさん紹介します。丸暗記勉強だけでは難関大に太刀打ちできないことを実感して、早く学習水準を高めていってください。

<Eさん>
(前略)今日早稲田大学・政経の問題で既習範囲だけやったのですが、6割くらいでした。自分的には驚くほど細かい知識(五大老のいる場所とか)が問われていたり焦ったのですが、目がさめました。やはり前近代の部分がまだまだ完璧ではないのと、近現代の知識の定着不足が敗因の理由だと思います。ただ、1つ良かった点で、全ての未見資料がいつの時代かとスムーズ見極められ、頭の中でノートをおこし、推測によって当てれた問題が多かったことです。さらに上を目指して頑張ります。
前述長くなりました。申し訳ございません。今回の質問なんですが、赤本の知識ってどこまでひろえばいいのでしょうか。今は主観的にひろってるんですが… 長文失礼しました。

<石黒>
赤本の未習用語をどこまでひろうべきかは、過去にブログで紹介しています。こちらを参考にしてください。
過去問に出てきた知らない用語はどうすればいいの?
赤本に出てきた単語はどこまで覚えるか?

ちなみに「五大老のいる場所」というのは、もしかして2009年の備前中納言が問われた問題でしょうか? だとしたら解き方が間違っています。詳細は説明しませんが、やはり授業の理解と問題演習の不足が敗因ですね。そういう場合は、間違えた問題を拾っても次につながりません。正解を導き出すポイントがずれていたら、別の問題には生きないのです。

こうしたことは、演習量の不足しがちな河合塾生に非常によく見られます。より深く理解するためには、前近代だったら『でる日講義−経済・外交史(前近代)−』『難関大用語集解』を、近現代だったら『でる日講義−経済・外交史(近現代)−』を使って補強すべきです。問題演習の機会として、12月16日の「日本史道場」では、冬期講習の「早慶大日本史」よりはるかにハイレベルな問題にあたり、例年、開眼していく河合塾生が多くいます。日程が合えばぜひどうぞ。

その後、E君が授業後に直接たずねにきました。そうしたらやっぱり予想どおりに勘違いしていたのです。そこでムダのない解答プロセスを伝えたところ、こんなメッセージをいただきました。

<Eさん>
授業お疲れ様です!今日は復習・復元しがいのありそうなページなので頑張ります!
あと質問丁寧に答えていただきありがとうございました!とてもスッキリしたのと同時に甘さを噛みしめ、やる気出てきました。日本の天下をとりたいと思います!(笑)

難関大用語集解

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