明治大学経営学部2月10日入試 ちょっとだけ解答速報

いよいよ本命の試験が始まった人がいる一方で、もう終了モードの人もいるようです。某校舎ではロビーで談笑している人たちが結構いました。もう結果待ちなのでしょうか。受験おつかれさまでした。逆に「これから」の人たちは、最後の詰め込みに専念してください。
僕のほうは連日入試問題を解きまくっていて、パソコンの前にずーっとへばりついています。パソコンの音のせいでまた耳がおかしくなってきました。やっぱり授業があったほうがいいみたいです。

さて、明治大学の経営学部の問題について質問がありました。

<Iさん>
こんにちは。早稲田予備校東京校のIです。私は今日から一般入試が始まりました。わからない問題がありましたのでメールさせていただきました。
下線部(キ)[=独特の労使関係制度]に関連して、高度経済成長を支えた日本的労使関係の説明として誤っているのはどれか。一つ選べ。
A.春闘は1950年代後半に賃上げ交渉の手段として広まっていった。
B.1960年に三井三池炭鉱争議は終結した。
C.1960年に全日本労働総同盟が発足した。
D.1964年に池田首相と太田総評議長との間で公務員給与を民間の引き上げに準拠する事が含意された。
E.1964年に国際金属労連日本協議会(IMFーJC)が発足した。
(中略)
これは捨て問題なのでしょうか。何か解き方があったら教えてください。お願いします。

<石黒>
もうどうにもならない難問です。正解はCです。よく正解できましたね。1964年のことで、三省堂の教科書などに書いてあります。捨て問です。

<Iさん>
お返事ありがとうございます。大学名を書き忘れました。明治大学経営学部です。やっぱりここは近現代はすごく細かいんですね。(中略)同じ明治大学経営学部でお聞きしたい問題があります。お返事いただけたらうれしいです。
【その1】
大正から昭和初期にかけては恐慌の時代であったが、その一方で大衆文化が花開いた。当時の世相をあらわす出来事として、適切なものを下記の中から一つ選びなさい。
A.歌舞伎座が落成し、団・菊・佐時代を迎えた。
B.「太陽」「中央公論」などの総合雑誌があいついで創刊された。
C.ラジオ放送が開始され、東京六大学野球などの実況放送が人気を集めた。
D.報道・娯楽中心の大衆紙として、読売新聞などの小新聞が創刊された。
E.活動写真とよばれる無声映画が日本で初めて制作され公開された。
A→時代が違う。
B→「太陽」が違う。
D→読売新聞が違う。
C,Eが残ってしまいました。
活動写真については大正・昭和初期の文化史プリントに載っていましたが、「初めて」というフレーズがどうも引っかかり、歴史の長い「東京六大学野球」ならその頃からラジオ放送していてもおかしくないと考え、Cを正解としました。一緒に受けたワセヨビ生もCとEで割れていました。
【その2】
下線(イ)[最初の企業勃興が起こった]に関連して、1880年代後半に創業し、1906年に合資会社となったものを下記の中から1つ選びなさい。
A.大阪紡績会社
B.八幡製鉄所
C.日本鉄道会社
D.池貝鉄工所
E.日本郵船会社
試験中は深く考えずに「合資会社といえば三菱!選択肢で三菱系統のものはEしかない。」と、Eを選びましたが後になって考えると根拠が薄いような気がします。

<石黒>
【その1】Cです。活動写真は明治時代からありました。確かに悩む問題ですね。
【その2】Dです。「1880年代後半に創業」という時期でCとEには絞り込めます。日本郵船会社は、三井系の共同運輸会社と合併してできたものなので、三菱財閥というわけではありませんよ。気をつけてください。まだまだ気を抜かず、本命まで奮闘してください。

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