大学別対策講義で総仕上げ

直前講習では、河合塾でも早稲田予備校でも大学別対策の講座があります。現在、その準備に追われています。今年はめずらしく、今まで一度も担当したことのない「立教・学習院大日本史テスト」という講座を河合塾で行います。両大学とも出題の特徴をバッチリつかんでいる大学なので、気兼ねなく披露できるのが非常に楽しみです。ふだんの授業では、両大学を受験しない生徒がいるため、そこにばかり特化するわけにはいきませんから。時間いっぱいしゃべらせてもらいます。ちなみに『MARCH学習院あるあるチェック』では、時間の限度がなかったので、それぞれ120分以上もしゃべってしまいました。

さて、今日はその直前講習のうち、ワセヨビの「でるとこ日本史コンプリート」を受講した方からの質問を紹介します。

<Iさん>
こんにちは。いつもお世話になっています。直前講習のでるとこ日本史コンプリートのテキストの補充問題について質問があります。大問7の問4のロに「版籍奉還により、藩主は政府任命の地方官となった。」とあり、私は、藩主は地方官ではなく知藩事に任命されたのでは?と思い、これを誤文(b)にしたのですが、答えは正文(a)でした。これは正文なのですか? ノートを見ても「藩主→知藩事」としか書いてありません……。お忙しいとは思いますが、よろしくお願いします。

<石黒>
その知藩事こそ、地方官の一種です。授業でも、単なる役人になったからこそ、給料が決められたのです、と説明しています。

単語は知っていても、勘違いしているともったいないですね。ワセヨビの直前講習では、正誤問題をひたすら解説する講座もあるんですよ。受講する人は、たくさん問題があるので、予習が終わらないことのないように願います。

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