冬期講習についての質問が、だいぶ前に届いていました。今年はなぜか一橋大志望者が集まってきています。
<Mさん>
こんばんは。一橋大学社会学部が第一志望のMです。先生の教材で日々、日本史の勉強に励んでいます。2つ質問させてください。石黒先生の「難関大用語集解」と「でる日講義 経済・外交史(前近代)」は内容の面でどういった違いがあるのでしょうか。「難関大用語集解」は一橋大学の論述対策の教材としても有効でしょうか。少し話が早いかもしれませんが、石黒先生の早稲田予備校の冬期講習での担当講座と大まかな内容を教えて下さい。以上、お手数おかけして申し訳御座いませんが、ご返答のほど、よろしくお願い致します。
<石黒>
『難関大用語集解』は、『読むだけ日本史(1)』や『日本史事始』に掲載されていないDランク用語を小テーマごとに解説し、その出題例を紹介している参考書です。でるとこサイトでサンプルが何ページか読めるので、そちらをごらんいただければ、一目瞭然かと思います。
一橋対策には、当教材は必要ないかと思います。むしろ論述解答作成の練習に励んでください。
一方『でる日講義−経済・外交史(前近代)−』は、土地制度史・外交史・東北と遷都の歴史など、大きなテーマについて、まとめプリントを使って講義しているものです。
冬期講習については、こちらのページをごらんください。パソコンでごらんの方はこちらからどうぞ。
<Mさん>
こんばんわ。一橋大学社会学部が第一志望のMです。以前メールで質問したときには日本史を私大で使わないと言ったのですが、滑り止めの本命を慶應義塾大学・商学部・A方式(英語・数学・歴史)にすることにしました。そこでまた、ひつこいようですが、3つ質問させてください。
石黒先生の早稲田予備校の『早慶難関大の日本史(近現代)』と『センター日本史』のどちらか取ろうと思っているのですが、(早稲田予備校で一橋大学の過去問をコピーするために講座を1つだけ取る予定で、せっかくだから石黒先生の講座を1つ、と考えています)『早慶難関大の日本史(近現代)』の方は『出るとこ』のつまみぐい(?)、にはどうでしょうか。あくまでA方式のメインのライバルは東大・一橋を受ける人たちだと思っているのでそこまで細かい単語を拾わなくても英語・数学の学力がしっかりしていれば大丈夫だとは思うのですが、やっぱり一つ合格しておいて、安心して2次試験に臨みたい、という気持ちもあるので。それとも現在手持ちの『出るとこ日本史講義—経済・外交史(前近代)』・『出るとこ日本史講義—経済・外交史(近現代)』だけでも差をつけるには十分でしょうか。
先生の『でるとこ史料問題』は『問題編』・『頻出史料でるとこチェック』は慶応商学部の試験直前に『史料編』抜きで使用するのはどうでしょうか。さすがに滑り止め、ということなのであれこれするべきではないとは思うのですが、少しでも足しになるなら、とも思っています。(多分、一橋の日本史の未見史料は先生のものとはリンクしていないと思うので…)
先生の『出るとこ日本史講義—文化史』と『聴くだけ日本史—文学史編』はセンターや一橋大学の文化史問題(思想・学問・教育史が特に)にも対応しているのでしょうか。もし対応していれば慶応商学部対策も兼て、検討したいと考えています。
以上、長文になってしまい、申し訳ございませんが、御返答いただければ、幸いです。よろしくお願いします。
<石黒>
一つずつお答えします。まず講習ですが、慶應の中でもっとも日本史が易しい商学部しか受けないなら、「早慶難関大の日本史」はちょっと荷が重いかもしれません。早稲田対策としてかなり細かいことまでやるからです。また「センター日本史」は、センター試験の過去問で9割取れている人には必要のない講座です。
それから史料についてですが、慶應商学部は史料問題の出題率が低いので、私立専願でないM君の場合、史料問題対策に時間をかけるのはもったいないと思います。他教科や論述対策に時間を使うべきでしょう。
一方、『でる日講義−とことん文化史−』はセンター試験は言うまでもありませんが、一橋大の文化史問題にもそれなりに対応しています。これで流れを理解し、用語が覚えられます。その上で論述解答が作れるよう教科書を読み込んでください。また、慶應対策には文句なくぴったりでお勧めの教材です。『聴くだけ日本史−文学史編−』は文学史の時代・ジャンル判別に特化した教材なので、一橋大対策には向いていません。
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