今週は、高田馬場−西船橋の移動付き480分授業をしています。さすがにキツくて、授業後はヘロヘロでした。というわけで、ブログも「早慶上智プレミアム日本史」の受講生からの質問とその回答を紹介するだけにとどめます。
<Tさん>
夏期講習の近現代の骨組みの授業を受けさせてもらい近現代を享受することが出来ました。そこで慶應義塾大学経済学部や青山学院大学国際政治経済学部のように近現代のみ出す学部を受験したいと思いました。考えが浅はかなのは存じ上げてますが、せっかく楽しむことが出来たのでチャレンジしたいと考えてます。
しかし、実際のところ上にあげた学部以外にも受験したいと考えてます。そこで質問なんですが、2学期の近現代の授業を受け、本当に欲しかった近現代問題集を完璧に仕上げたら、上の2つの学部に十分対応出来ますか?
<石黒>
残念ながら「十分」には対応できません。まず慶應経済は恐ろしい論述問題があり、そのための対策はかなり労力がかかります。「政経」の知識が必要な問題が出題されます。さすがにそこまでは「日本史」ではフォローしかねます。
次に青学国際政経は戦後経済について、これまた異常な難問を繰り出してきます。そこは捨てても合格できるだろうとは思いますが、日本史では高得点を稼ぎづらくなるため、英語・国語で確実に高得点を取らなければなりません。
また両大学にかぎりませんが、文化史と史料問題対策を別に行う必要もあります。同じように近現代を中心に出題する大学には、ほかに明治大学経営学部があります。こちらは正誤問題で難しい問題が出題されますが、授業をみっちり習得できたあかつきにはかなり正解できます。
どの教材で学ぶにしても、それが単なる知識習得で終わってしまったら、「考えて解く力」は身につきません。その力をどれほど養ったかで得点は大きく変わるのです。受験生が見逃しがちな視点です。