江戸時代の大槻玄沢の私塾・芝蘭堂では、
太陽暦で正月(オランダ正月)を祝っていたというのに、
当方は未だに太陰太陽暦でお正月をやっています。
いや、例年、旧正月に年賀状を出すことにしているので、
今ごろ年賀状を書いているというわけです。
申しわけないとは思っています……。
さて、もうだいぶ前のことですが、
早稲田大の過去問について質問メールをいただいていました。
<Tさん>
こんばんは。過去問の質問です。早稲田商学部の大問2のI「清盛の人物は源氏長者、淳和・奨学両院別当となった1383年に何に宣下されたか。」答えは准三后なんですけど赤本の答え読んでも納得できませんでした。解き方を教えてもらってもいいですか?
これは2000年早稲田大商学部の問題なんですが、
どうも彼女は問題を読み違えていたようです。
実際の問題は、史料問題でこうなっていました。
問 下線ト(編注:史料文中の「義満」をさす)の人物は源氏長者,淳和・奨学両院別当となった1383年に何に宣下されたか。
1.征夷大将軍 2.准三后 3.太政大臣
4.左大臣 5.参議
<石黒>
問題を間違ってますよね?
下線は足利義満をさすので、
1383年なら、将軍でもないし、太政大臣でもないと絞り込めます。
そのうえで明への文書に「日本准三后某」と書いたことを思い出せば、
順当に准三后を選べるのではないでしょうか。(後略)
とんだ勘違いですが、ハーフサイズ模試を採点していても、
意外と勘違い解答な人はいます。
さすがに、正誤問題で誤文選びと正文選びを間違えた人は、
いなかったと思いますが、
人名を答えるべき問題で、事件名を答えている人はいました。
落ち着いて問題を解かないと、なかなかノーミスにはなりません。
「知ってたのに正解できなかった」という失敗は避けたいですよね?