『MARCH学習院あるあるチェック』の加筆を、
えんえんと続けています。
2010年度版は問題の追加は当然しますが、
大学別アドバイスCDにも、口頭でたくさん問題を入れています。
どの問題も意味があって入れているものなので、
聞き流したりせず、しっかり拾っていってもらいたいと思います。
さて、先日、現役受験生からこんな質問がありました。
<Tさん>
(前略)質問なのですが、今から難関大用語集解をやっても遅くないでしょうか。こんなことを言っていてとても情けないのですが、文化史などの分野がとても遅れていたり、前近代の抜けている所があったりして、そこに追いつこうとしていた所、こんな季節になってしまいました。第一志望校は早稲田大学法学部です。赤本は、学んだ範囲にも関わらず、一番良くて7割くらいです。ちなみに河合塾のマークは偏差値74でした。お忙しいとは思いますが、ご返事よろしくお願いします。
<石黒>
過去問の正解率が7割以下ということは、
合格ラインはまだ遠いですね。
残念ながらマーク模試程度のカンタンレベルまでしか
習得できていないということだと思います。
授業の復習が十分にできていない可能性も高いですが、
そもそも早稲田合格のハードルをつかみきれていない気もします。
そういう意味では、『難関大用語集解』は
T君の目を覚ませる教材だと思います。
いわゆるDランク用語がわんさと出てきて、
問題まで付いていますから、
「このレベルまで覚えるのが当然!」という感覚が身につくでしょう。
英語・国語に相当自信があるなら別ですが、そうでなければ、
ハイレベル用語まで貪欲に拾わずして早稲田合格は望めないでしょう。
前近代のDランク用語にしろ文化史分野にしろ、
本気で早稲田に入りたいのなら、
大きく遅れをとっているという危機感を持って、巻き返してください。
周りの受験生は、
近現代がもうじき終わって最終ステップに入っているのですから、
「遅くないでしょうか」と尻込みしている時間はありませんよ。
そもそもライバルの勉強量を上回らないかぎり、
合格はありえないのではないでしょうか?
厳しい状況ですが、それができないというのであれば、
志望校を検討し直すしかありません。
冷静に2月までの見通しを立ててください。
<Tさん>
こんなに早く返事を頂けるとは思っていませんでした。ありがとうございます。英語も国語も程々、やっと力が着いてきたのか、という所です。先生のおっしゃる通りです。過去問を解いても、「良し」という実感は無く、弱気になっていたみたいです。でも、そんなんじゃダメですよね。どこも受かりませんよね、そんなんじゃ。早速買わせてもらいます。突っ走っていきたいと思います。ありがとうございました。