閑谷学校は何文化?

昨日のつづき……と言いたいところですが、
ちょっと疲れ果てているので、2日前に書いておいた記事を、
先に上げさせてください。

先日の百姓一揆の問題で、時期を考えることが、
どれほど大切かを伝えたつもりですが、いかがだったでしょうか?
ちょうど、その‘時期’でつまずいた人からの質問がありました。

<Kさん>
(前略)ところで、いきなりですが一つ質問があります。今日の河合塾のセンタープレのことなのですが、第1問の問3の、古いものから年代順に並び替える問題の中に『岡山藩の藩主池田光政は、領民教化の一環として、各地の手習所を統合して閑谷学校(閑谷黌)と称する郷学を設立した。』というものがありました。自分はこれを見たとき「閑谷学校は化政文化のプリントに書いてあったな!」と思い、その時代のものとして並び替えたのですが、答え合わせをしてみたところ『池田光政が前期藩政改革の担い手の一人であることから17世紀ころと推測ができる』というような解説となっていて、自分の回答へのプロセスとは異なっていたので、結果的にその問題は落としてしまいました。確かに言われてみればそうであり、易問であった今は考えていますが、それでは何故閑谷学校は文化史プリントの方には元禄文化ではなく化政文化の方に分類されているのでしょうか。先生のノート構成は通年授業を受けている限りでは比類なき傑作のように思われますので、文化史プリントの方も何か意図があってそうしていらっしゃるのではないかと考えメールをした次第です。私個人の些細な疑問で単なる深追いに過ぎないとも言い切れないので、御多忙な先生に迷惑をお掛けしてしまうかもしれませんが、出来れば受験に迷える子羊を助く想いで返信頂けると有り難いです。夜半に長文失礼致しました。

<石黒>
小さい字で書かれた文化史プリントの説明は読んでないのでしょうか?

この「小さい字で書かれた文化史プリント」というのは、
derutoko.com で販売している、
「文化史入門」に付属する音声CDの台本のことです。
河合塾では文化史を説明する時間がまったく取れないので、
せめてA・Bランクの用語くらいは説明しないと……と思って、
その台本を細かい字で印刷して配布しているのです。
なぜ「小さい字」かと言うと、
河合塾には配布プリントの枚数に制限があるからです。
というわけで決して軽んじてはいけないんですよ。
っていうかむしろ、A・Bランク用語を説明しているんですから、
思いっきり重視すべきものなのですよ。
A・Bランク用語を正解しなかったらどこにも受かりませんってば。

そして、そこに池田光政がつくった岡山藩の藩校の花畠教場について、
こう書いてあります。

「池田光政ってどっかで見ましたね? 覚えてますか? 諸藩の文治政治で出てきた人です。熊沢蕃山を招いたってやつです。ということはだいぶ前にできた藩校ですね。この表の藩校は全体的にみると化政文化の頃にできたものが多いですが、一部そうでないものがあります。大名の名前からそれがわかりますよ。」

もちろん閑谷学校をつくったのも池田光政なので、
当然、同じことが言えるわけです。

河合塾のみなさんは、文化史が弱点とならぬよう、
くれぐれも気をつけてください。
この台本ですら、A・Bランク用語しか説明していないのです。
『読むだけ日本史』の赤字はCランク用語まで含みますから、
この台本にある内容がいかに大切かが、わかるかと思います。

【追記】
『文化史入門』は、現在は販売しておりません。