志望校変更で受講講座はどう変わる?

夏休みの後半にワセヨビの通年受講生とメールのやりとりをしました。
それを紹介する前に、説明しておきたいことがあります。
文中にある△△という予備校は、英語に力を入れている予備校です。
日本史の講座も設置されていますが、△△では日本史を受講せず、
日本史だけワセヨビに受講しにくる人が、過去に何人もいました。
なので△△の職員の方々は、ワセヨビの何曜日に、
日本史の授業があるかも、当然把握しているはずです。
そして、これまた当然、
日本史をワセヨビで受講することを苦々しく思っているでしょう。

<Tさん>
こんにちは。いつも早稲田予備校でお世話になっているTと申します。私は早稲田予備校とは別に他塾(△△)に通っているのですが、志望校変更のため、新たな授業をとるため、金曜日の通常授業が受けられなくなってしまいます。(中略)私は日本史が大の苦手で、ほとんどは得意の英語、現代文で点を稼ごうと思っています。何かアドバイスあったらお願いします。私の志望校は津田塾大学国際関係学部、東京女子大学国際社会学部です。拙い文章をお読み下さりありがとうございました。(後略)

<石黒>
早稲田予備校では「ズームインDVD」があるので、
金曜日に都合がつかなくても別の日にDVD受講が可能ですが、
そちらはご存じでしょうか。
通常授業だけでなく、「でるとこ日本史プラス」も受講できます。
詳しくは予備校へ直接お問い合わせください。
DVD受講も不可能ということでのお問い合わせでしたら、
その旨をお知らせください。

<Tさん>
返信ありがとうございます。そのことも承知していたのですが、1学期は、両方の予備校での講習、テストがあり、自分が思ってみたより予習復習が大変で時間がなく、中途半端になってしまったのです。夏休みがあったから少しはカバーできたものの、2学期はもっと忙しくなるのに、やっていけるのだろか、また中途半端になってしまうんじゃないかと不安になり、アドバイスをいただきたくメールさせていただきました。冬期講習には行かせていただこうと思っているのですが、通常授業の受講には不安でいっぱいです…わがままで申し訳ございません。

<石黒>
津田塾大志望ということでしたら、
長文の論述対策をしなければならないため、
日本史の学習の負担がより大きくなるかと思います。
また、当然わかっているとは思いますが、念のため伝えますと、
ワセヨビの夏期講習の近現代史はあくまでも骨組みです。
後期の授業では、その約4倍の内容を講義しますので、
その部分の学習がおろそかとなったせいで残念な結果とならないよう、
健闘を祈ります。

日本史に割く時間を減らして
効率よく学習したいと考えているようですが、
最短ルートはいつも言っているように、
授業を理解して40面ノートを覚えることです。
その授業を取らないとなれば必然的に遠回りをすることになり、
日本史に割かなければならない時間は以前より増えるかと思います。
英語と国語に相当自信があるのなら、
ある程度選択科目がおろそかになっても合格はあり得ますが、
今のTさんの‘逃げ’の姿勢を見ていると、かなり不安を感じます。
「志望校を落としたのに、なぜ得意の英語の授業を増やすのだろう?」
という素朴な疑問も湧きました。
もしかして予備校側のセールスに乗せられたりしてませんか?
なんにせよ、客観的な視点で受験をとらえてくださいね。

さて、その後しばらくして、こんなメールが届きました。
僕としてはちょっと驚く結果になりました。

<Tさん>
(前略)先生がおっしゃったことを冷静に考えたら、なんて失礼なことを言ってしまったのだろうと激しく後悔しました。危うく英語を頑張れば受かるとドリーマーになったまま受験を迎えるところでした。先生の参考書を自分でやったら受かるだろうと非常に甘ちゃんなことを先日の面談をした際、思ってしまいました。本当に危なかったです。(中略)今日赤本をみたところ近現代からたくさんの出題があったので、ちょっと血の気引きました(後略)

Tさんには、ぜひとも効率良く、
合格最短ルートを走ってもらいたいものです。
目の前しか見ずに最高のゴールにたどりつくのは至難の業です。