日本史の勉強方法はさまざまありますが、
もっとも合理的なのは、まとめたものを覚える方法です。
しかし、世の中には驚くことを推奨する人がいるようです。
<Hさん>
(前略)全然関係ないのですが、某予備校の先生が配信しているメルマガで,【社会の勉強方法】という内容が配信されました。その内容は教科書塗り潰し作戦というもので、今ある教科書以外に同じ教科書を買い、古い教科書を緑マーカーで太字から順に全てを消してしまうという方法です。そして一問一答も必須のグッズだとそこには書いてありました。正直このメルマガを受け取ったとき「えぇ…これは時間の無駄だ」と直感的に思いました。多分こう思えるのも石黒先生から受験日本史の意義を夏休みに教えて頂いたからですね(^^)♪もし先生と出会ってなかったら,このメルマガを信じて新しい教科書を買ってしまう自分がいたかも知れません…!(゜Д゜)恐ろしい。また町田校で会えるのを楽しみにしています。
<石黒>
(前略)ところで、そのメルマガはひどいですね。
まさか日本史の先生じゃないですよね?
たとえ他教科だとしても、
日本史を「効率よく学習させない」という意味で、
最悪な学習法だと思います。
ただ、彼らの中ではそれが最良の方法に見えるのでしょうね。
井の中の蛙というか、
ステージが低すぎるとしか言いようがありません。
でも、Hさんが一段も二段も高いステージにいるからといって
安住してしまってはいけません。
あくまでも謙虚に自分に厳しく学習していってください。
言うまでもないことですが、
教科書って太字だから出題率が高いってことはないのですよ。
山川出版の教科書『詳説日本史』で言うなら、
数年前までものすごく出題されていた「備中鍬」は細字でした。
その逆に、太字でも授業で触れない用語もあります。
そして、当然のことながら、
この教科書に載っていない用語も普通によく出題されます。
出題データを意識せずに学習するなんて、
無鉄砲以外の何ものでもないと思いませんか?
まあ、例のドリーマーだというなら、かまわないんですが……。
ちなみにこのHさんは、夏期講習の近現代の授業を受けた時に、
ある話のところで、
「自分の中で話が繋がって体中に電流が走りました!!」
と言っていました。
まさに『つながる近現代』を体感できたようです。
2学期からは町田校で通年授業を受講するそうですから、
もっともっと伸びるんじゃないかと期待しています。