授業の聞き取りレベル

ワセヨビでは2コマ連続の通年授業とは別に、
週70分の「でるとこ日本史プラス」という単科講座があります。
この授業では史料問題対策や文化史対策・論述対策、
さらに40面ノートへの追加などをしています。
その講座についての質問がありました。

<Nさん>
こんにちは。いつも授業でお世話になっています。今更この質問かと思われてしまうかもしれませんがひとつ質問させてください。でるとこプラスの授業で史料対策をしていますが、そのときに先生は傍線部や波線部以外のところも説明するときがありますよね。そこで今までは何かあればメモをする程度に聞いていたのですが、ふとこの部分も正誤問題になるのではないかと思い始めました。たとえば、「資料テキストの14の四角1、惣掟」では木の葉をちぎるだけでも罰せられたと言っていましたが、正誤問題でそのままこの内容で出題されてもおかしくない気がしました。もしそうであるなら、今までの史料対策の授業を十分活用できていないのではないかと、とても不安になりました。要領の良い人は赤本で気づけられるのかもしれませんが、実態的にはどうなのでしょうか。(後略)

<石黒>
史料対策での話ですが、もちろんその通りです。
たとえば惣掟のことなら上智大の出題例がわかりやすいでしょう。
村掟に含まれる内容を選択させる問題で、選択肢に
「共有財産の山林と私有の山林とをとわず、
 自分のものでない森林の木を切りとることを禁じる」
があったのです。
頭のいい人は授業中に聞いた話をなんとなく覚えていて、
「あー、そんなのもあったな」と気づいてしまえるようです。
一方、努力家の人は、史料のテキストにアンダーラインを引いたり、
小さなメモを残しておくなどして、
「ここでこんな話してたなあ」と復習するようです。
何度も言うとおり、基本的に入試に不要な話は授業ではしていません。
それゆえ吸い取りレベルが高ければ高いほど、
高得点獲得につながります。(後略)

せっかく授業を受けるのだから、
ギリギリまで吸い取ってほしいと思っています。
「ここまで拾うべきなのかな?」という疑問が湧いたら、
ぜひこんなふうに質問してください。
場合によっては「そこまでいらないよ」ってこともありますから。
その感覚にズレがあるともったいないですよね?