授業にノってきた人たち

しばらく前のことですが、こんなメールをいただいていました。

<Yさん>
まず今日少し面白いことがあったのでお話させてもらいます。今日学校のほうで教育実習生の大学生による講義がありました。その中で立教大学の人が日本史の勉強方法について教科書を読んで一問一答を完璧にすればMARCHは受かるからやったほうがいいよと言っていました。石黒先生の授業を受けている僕は「おいおい…」と思ってしまいました。その後、話を聞いてみるとその人は第一志望の早稲田、慶應は落ちたそうです。ここでも石黒先生の言ってることの正しさが改めてわかりました。しかし一問一答だけで立教に受かるんですね。

一問一答といってもいろんな本が出ていますから、
どれをやったのかわかりませんが、それなりの点数にはなるでしょう。
例によって解答だけでなく、
問題文をどこまで習得するかによっても違ってくるでしょうね。
そして言うまでもありませんが、
英語・国語で高得点が獲れていれば合格できるでしょう。
もう何度も書いてきたことなので、ここでは多くを説明しませんが、
一問一答にはいろんな落とし穴があるのが心配なのです。

それにしても最近の予備校の授業では、
受講生によって変化が起こってきています。

  授業を聴いて理解 → ノートを覚える

という学習パターンが確立できた人が出てきたように思います。
ワセヨビでは校内模試で9割正解する人数が増えました。
河合塾でも講義に乗れている人が増えたように思います。
でも、その逆に沈没気味の人も出てきてしまっています。
授業中にうつろな目をしていたり、
そもそも授業に出なくなっている人たちです。
どちらかというと高卒生に目立つ気がします。
いわゆる「階層分化」ってヤツですね。
大変残念なことですが、彼らには僕の声は届きそうにありませんから、
せめて成績上昇コースに入った人に伝えたいです。
問題の正解率が上がっている人は、まだまだ上げられると思います。
ちょっとくらいの偏差値アップで満足せず、
もっともっと力を込めてペダルをこいでください。
僕自身は授業をしながら、生徒を一人一人を見て、
「この人はもっと上がりそうだ」なんて楽しみにしているんです。