うちのスタッフの中に優秀な学生がいるのですが、彼からこんな質問を受けました。
<スタッフA>
先生は受験で勝つには何が大事な要素だと思いますか?これ受験生の時から考えてたんですけど…個人的には受験の三大要素って情報、要領、モチベーションだと思っていたんです。でも最近は、本番でいかに正答を選べるかという「解答力」なんてのも見過ごせないと思い始めてます。解答力って自分で作った言葉なんですが…本番で緊張せずにいつも通りに解ける、というような実力発揮力と、実力以上の問題にぶち当たった時に、なんとか今持ちうる知識と嗅覚で正答を選べるような力(簡単に言えば勘ですが、ただの「当てずっぽう」とは違ってどちらかといえば経験に裏打ちされたベテラン刑事の「勘」に近いんです(笑))の2つが合わさった力です。今まで凄くモチベーションが高いのに、しかも要領も悪くないのに合格できない人を見てきて、応援してた自分もかなり悔しい思いをしてましたが…それを「運」で片付けてしまうのはなんだか悔しくて…でそういった所に何かあるのでは、と最近思うようになりました。三大要素でどのくらいの知識が身につくかが決まって、その身についた知識をどれほど発揮できるかという「解答力」が重なって初めて試験で結果を出せるような気がします。
非常にするどい意見ですね。「情報・要領・モチベーション」という三大要素は、まったくその通りだと思います。それにプラスαとしてもう一つの能力があると、合格がぐっと近づくのでしょう。純粋に正解を導き出す力とは別に、本番の超緊張状態でもすくむことなく、自分の(またはそれ以上の)能力を発揮できる力、つまりスタッフAの言うところの「解答力」ですね。これは「火事場の馬鹿力」ならぬ、「試験場での底力」なんて言いたくなりました。
次回以降、これらの能力について詳しく検証していきます。