昨日の続きです。
その後いろいろ考えてみました。
小さな塾の何時間でも相談に乗ってくれるお兄さんを求めるなら、
大学生講師の授業を受けるのは良いでしょうね。
他にも小中学校の定期試験対策や、
英語・数学が極端に遅れている人なら、
超少人数もしくは個別指導の塾でも良いと思います。
また、少ないとは思いますが、地方在住で、かつ、
英語や数学の指導力が優れている先生方がいらっしゃいます。
非常に熱意があって、本気で生徒の身になって、
学力向上をはかっている先生方です。
そうした方に学べるなら、それは良いことでしょう。
しかし、「大学受験の日本史」という科目で考えると、
地方ではその指導力が高い先生は、
なかなか見つからないだろうと思います。
その最大の理由は、大学受験予備校の日本史講師なんて、
地方では求人が少なすぎるからです。
予備校講師のほとんどは、
授業のコマ数に応じて給料をもらうシステムなんです。
コマ数の多い英語や国語と違って、
日本史はふつう週1回しか授業がありません。
予備校を2つ3つかけもちするだけでなく、
何か別の仕事と兼業していなければ生計が成り立ちません。
そうなると、他の仕事もあるのに、
入試分析や教授法の研究に時間・労力をかけてるだろうか?
という疑問が湧いてきてしまうのです。
理想的な日本史講師というのは、
入試問題に精通しているだけでなく、
説明の仕方や記憶定着のさせ方が、うまい人です。
歴史に詳しい人なんていくらでもいますが、
それ以外の要素がかなり必要なのです。
ほかにも生徒のやる気を引き出すのがうまいと良いですね。
これらの条件を満たすためには、
相当な時間をかけた研究と実践が必要です。
昨日のIさんは、
そこまでやる日本史講師を求めていないのかもしれません。
そもそも世間では‘先生’というものに対して、
そんな期待を抱かないものかもしれませんしね。
実に嘆かわしいことですが……。
とりあえず僕は、自分が教壇に立つ以上は、
ハッタリなしで堂々と勝負したいと思っているのです。
ちなみに大手予備校で刺激を受けるというのも注意が必要ですよ。
なぜならレベルの低い生徒ばかりの校舎もよくあるからです。
あくまでも競い合えるライバルや、自分よりもっと上の人が、
身近にいるような校舎でなければなりません。
スゴイ人を生み出す校舎に通うと、自分まで変われますよ。