再チャレンジに向けた7つの問い(4)

2007年に河合塾で受講していた現役生で、
昨年の入試で全滅してしまったH君から、
今年の入試の報告をいただきました。
なんと、今年は早稲田大教育学部に合格したのです。

<Hさん>
僕は河合塾だったので、石黒先生の授業を直接受けることはできませんでしたが、河合塾の授業ではなく去年のノートとでるとこ教材(実は今年もちょくちょく買っていました)をベースに勉強していました。その結果、一番得点率の高かった明治法では2ミスで95%でした(ただ、問題が簡単だったので、満点の人もかなりいると思うのですが…)。また、日本史に時間を取られなくなったので、現役のときに大の苦手で偏差値48だった国語の成績も上がり、最後の模試では偏差値69.5になりました!
今考えてみると、現役のときの僕は全てにおいて甘く、他人から見たら受験をナメているようにしか思えなかったかもしれません。なので、今年は去年の反省を活かそうとして、何度も勉強法を見直したのですが、振り返ってみると去年石黒先生がアドバイスしてくださったことばかりで、もっと謙虚に授業を受けるべきだったとつくづく実感しました。

たしかに甘いところが感じられたH君でしたが、
一年間会わない間に、ずいぶん成長していたようですね。
「何度も勉強法を見直した」というところからそれが伺われます。
日本史に時間をかけないおかげで他教科が上がったというのも、
すばらしい戦略でしたね。
国語でそれだけ成績を上げられたというのは、すごいと思います。

そして、僕が受験生に得てほしい教訓は、
「振り返ってみると……」の部分です。
彼は遠回りしながらも、なんとかこの一年の間に、
合格レールに乗ることができたから良かったのです。
いわゆる要領のいい人たちは、
最初っからそのレールに乗ってしまいます。
しかもそれが「合格への最短ルートだ」と理解した上で。
一方で、純朴なテンネンちゃんもそのレールに乗れます。
こちらは「なんだかわかんないけど……」かもしれませんが。
それでも早慶に届くんですからまったく問題ありません。

さて、どちらでもない人はどうなるでしょう?
遠回りせざるを得ないわけです。
それはもう仕方がないのかもしれませんね。
ってことは、後はいつ気づけるかって話ですよ。
だからこそ、そういう人には、
勉強法を何度も考え直すことをお勧めするのです。

学習法の基本が何かはわかっていますか?