再チャレンジに向けた7つの問い(3)

22日(日)にあったワセヨビ東京校での体験授業の時に、
世界史から日本史に転向する生徒から相談されました。
「今、何をしておけば良いのか」という質問です。
日本史に疎いのなら、まずは、
『いっきに読める日本の歴史』を読んでみてください。
これで日本史全体のあらましを知るわけです。
次に大学受験のための参考書である、
『読むだけ日本史(1)』に取り組んでください。
これを利用して本気で単語を覚えていってほしいのです。
覚えるというよりは、

 歴史用語の「音」と「漢字」に慣れる

という感じです。
ゆえに声に出して読むことが重要です。
そう言っても初心者はなかなかやらないでしょうね。
「先生があれだけおっしゃってたにも関わらず、しゃべり勉強は後期から始めました。最初漢字が不安で書き勉強や、単語を覚えているだけで、流れがつかめていませんでした。」
とメールをくれたSさんは、
「しゃべり勉強は偉大です(笑)なぜ早くやらなかったかと後悔しています。去年チェックペン勉強やっていましたが、あれはだめでした。」
と反省していました。
そもそも先人に学ぼうとしない人は、
歴史を勉強してもあまり意味がないように思います。

ところで、一昨日のN君とはこんなやりとりもしました。

<Nさん>
開講までの準備というのは、読むだけ日本史(1)を読み込むことぐらいしかやってないのですが、ある程度ノート復元はできるようにしておいたほうがいいのでしょうか。1学期の授業は受けていませんが、ノートのコピーだけはあります。以前に、間違った覚え方で復元しても意味がないという旨のことをブログで紹介していたのでまだ手をつけていません。

<石黒>
ノートの復元をするのは意味がありません。
中身がわかっていないにもかかわらず復元に取り組むというのは、
まさにうわべだけの勉強です。
今できることは、N君がやっている
『読むだけ日本史』を読み込むというので十分です。
音読するなどして、用語に慣れてください。
赤字はすべて、読み・書きともにできるようになっておいてください。
また、『日本史でるとこ攻略法』は持っているでしょうか?
あれは単純暗記ものが多いので、
今のうちに全部覚えておくと楽でしょう。

これは定番の質問ですね。
高卒生の通年授業まで後1カ月近くあるため、
昨年のノートを持っている人が勇み足に覚えたくなるようです。
先日もワセヨビ東京校で、M君が例のIさんに直接質問していました。

Iさんの答えはどうだったかというと、
「まだ1年間あるんだから、授業にあわせてやっていった方がいいと思います。」
とのことでした。
授業で話している内容を理解・習得することが、
どれほど重要かがわかっていれば、そういう答えになると思います。
入試問題を解くために必要な知識は、
ほとんど授業でしゃべっているのです。
何よりもそれを習得することに全力を注いでください。