再チャレンジに向けた7つの問い(1)

もう一年受験勉強をすることを報告してくださった方には、
先日紹介したメールをお送りしていますが、
その7つの問には「これが正解!」というようなものはありません。
それゆえ、自分の考えた答えをお送りいただいても、
何もアドバイスできないことが多々あります。
あしからずご了承ください。
何よりもその問を考えて、自分を省みることが肝心というわけです。

ただし、いくつか思うことはあります。
一つは、まだまだ考えが甘いんじゃないか? ってことです。
たとえば、Sさんは過去問についてこんなことを書いていました。
「第一志望の学校で受ける学部は10年分はやりたいです。ただ時間もかかると思うので夏以降始めたいです。」

なぜ志望学部だけしか解かないのでしょう?
こんなに他学部の問題と重複しているのに、
それらを見ないでいられるというのが信じられません。
また、夏以降というのも疑問です。
自分の学習水準を確かめるのに、
過去問を利用しないなんて、不安にかられないのでしょうか?
夏に「もっと深く吸収しなきゃダメだった!」と気づいても、
手遅れだと思います。

ほかにもOさんは、新年度の授業が始まるまでのこの時期について、
「長期休みの恐怖というか卒業旅行や仲間内での行事などがまだまだ多く入ってくるのでついつい気持ちの緩んでしまう自分が怖いです。そのためにも1日1回石黒先生のブログを読んで身を引き締めています。」
と書いていたのですが、ちょっと呆然としました。

不合格結果が出たばかりのこの時期に気が緩むとしたら、
この先、気が引き締まることは、
入試直前までないんじゃないでしょうか。
またブログを読むのは、べつに普通なことのように思います……。
先日ワセヨビに来てくれたO君は、
「石黒先生のblogは高二の頃からずっと見てました。朝にblogを見るのが日課なので、これから先も見続けると思います。 」
と書いてくれました。
すでに慶應・上智に受かった人なんですけどね。
さらに言えば、一昨日の早稲田法学部4ミスのIさんは去年の今頃、
友達に「1年間会わないから」と宣言したんだそうです。
だから今、一年ぶりに友達と会うので忙しいとのことでした。
かなりストイックな人ですね。
志も高い人なんだと思います。

予備校に直接報告に来てくれた卒業生からは、
いろいろといただきものをしてしまって、大変恐縮です。
ブログで写真を紹介するのも、
なんだかおねだりしてるみたいだなぁ、と最近思い始めたので、
これからは、いただいたものをすべて紹介するのを
控えさせていただきます。
みんなで笑えるものは、公開しますけどね。
というわけでさっそく一つ紹介します。
一昨日紹介したIさんから、徳川美術館のお土産をいただきました。

大名行列定規

徳川美術館

これを見ていたら、自分も東海道を歩き通してみたくなりました。
とんでもないことだと思うかもしれませんが、
江戸時代の人にとっては、歩くのが‘普通’だったはずなんです。
何を普通と思うかで、どれほど勉強するかが決まると思いませんか?