通年授業を受講していない方からこんな質問がありました。
<Kさん>
こんにちは、先日「難関大用語集解」を注文したKです。(中略)私は今浪人中の身で、それゆえに自分のペースで日本史を進めてきて、通史も文化史も一通りおわり、赤本青本を本格的に解き始めたのですが、早大法などで扱われる「△△事件」(編注:伏せさせていただきました)などの概要を知りたいと思い、「受験生が~」や用語集を知らべたのですが詳しくのっておらず、どうしてよいのか分かりません。こういう場合、「先生が扱ってないからスルー」なのか「wikipediaなどで調べておくべき」なのでしょうか? お忙しいとはおもいますが、何卒ご返信をお待ちしております。
PS.もちろん、先生の教材のおかげで早慶でも得点率は概ね7割を割らなくなりました!
<石黒>
Kさんは『でる日講義−とことん文化史−』を、
お持ちではないのでしょうか?
derutoko.com 教材の中では、
△△事件を文化史に分類して扱っています。
早稲田なら必ず覚えておくべき内容です。
ちなみに知らない語句は、
電子辞書やネットで調べることはお勧めしていません。
入試問題を解くのに余分な知識を目にしてしまうからです。
そうした雑音のせいで、
別の問題を間違えてしまう例を過去にたくさん見てきました。
というわけで、教科書と用語集を引く程度で止めておくべきでしょう。
ちなみに「早慶で7割」ということは合格ラインに届いていないので、
まだまだ相当がんばる必要がありますよ。
安心するのではなく、焦るべきところです。
そもそも本番で自己ベストが出るという人は少ないものです。
過去問で8割5分、本番で8割というのがベストな合格コースです。
それより低い場合は英語・国語で補ってください。
日本史用語をどんどん覚えていくと、
類似する内容の語句と迷うことが多くなることはわかるでしょうか?
日本史より英語が得意な人なら、
英単語を例にとって考えると想像しやすそうですね。
類義語です。
同じような意味の英単語を習得する際には、
微妙な意味の違いはもちろん、
用法の違いとかも覚えなければなりません。
それも入試で必要なポイントを抑えることが肝心となります。
いくら学術的に重要であっても、
入試に出ない内容なら後回しにすべきでしょう。
ゆえに辞書やネットで調べることはお勧めしないのです。
入試における出題のポイントが書いてあるわけではありませんから。
何がポイントなのかは、
実際に入試問題をたくさん解いて初めてわかるものです。
先日の「渤海使が蜂蜜をもたらしたことが出る!」
なんてのは本当に論外です。
ところで、上記の△△事件にはいくつかのポイントがあります。
‘類似するある事件’とまぎらわしいので注意が必要です。
この用語は早稲田における秘密兵器となるものなので、
さすがにここでは明かせませんが、
『でる日講義−とことん文化史−』や、
冬期・直前講習の早稲田向けの講座で扱っています。
ちなみに、この用語のポイントをつかみ損ねて、
2005年の早大法学部で失敗した生徒がいました。
‘類似するある事件’の方が問われたのに、
△△事件の方を答えてしまったのです。
その生徒の第一志望は早稲田でしたが、
結局、日東駒専の一つに進学していきました。
こうした苦い思い出はいくらでもあります。