でもしか教師(1)

相変わらず無駄に細かく教えている先生が多いようです。
先日は南浦和で、
「最上徳内が得撫島まで行ったって聞いたんですけど、
 覚えた方がいいですか?」
という質問がありました。
もちろん、即答です。
「それ、僕は授業で言ってないよね?」

彼はほんとに真面目っていうか、学校イノチなのかもしれません。
以前にそういう要素を感じさせるやりとりがありました。
いや、知識欲旺盛なのはかまわないのですが、
優先順位を無視するのは、落ちるタイプの典型です。
基本をおさえてから細かい用語に取り組むべきです。
そのための教材としては、
前近代部分なら『難関大用語集解』、近現代なら、
『受験生が本当にほしかった問題集 日本近現代史』がベストです。
それをやり終えてもまだ余力があるというなら、
出題例のない用語に取り組むのも良いでしょう。
もっともそんな人が存在すること自体が疑問ですが。
彼にはまずノートを完璧にしてもらいたいと何度も伝えています。

数えているわけではないので、あくまで感覚で言うのですが、
埼玉県には彼と似たタイプの人が多い気がします。
よく言えば「無邪気で真面目な生徒」ってことですが、
受からなかったらただの「要領の悪い生徒」と評されます。
電子辞書をすぐ引くタイプや、
進学校に存在しがちな雑学大好きっ子、
用語集を全部暗記しようとするタイプにも似た匂いがします。
合格への最短コースは授業でポイントを聴き取ることです!
とりあえず今日のところは、
「彼は僕に学校の先生の滑稽さを伝えたかったのだろう」
と解釈することにします。

……とそこに、同じ埼玉の方からこんなメールが舞い込んできました。

<Kさん>
こんばんは。またまた質問でなく申し訳ないのですが今日の学校の授業での出来事をお話ししたくメールしました。私のクラスの日本史の先生はひどい漢字嘘つき先生です。普段は幽霊生徒なんですが5箇条の誓文の説明とのことでちょっぴり聞いてみたところ「5箇条の誓文は由利公正によって作られ木戸孝允と福岡孝弟(何故かここを逆に…)が一緒に修正しました」
一緒に!?∑(Ο□Οはぁぁ?
プリントにはしっかりと
起草(  )←修正(  )+(  )と書かれていました。

マジですか!?
まあ、これ、勘違いして説明しちゃった可能性はありますけどね。
そのプリントを作った時点では、
「福岡孝弟、さらに木戸孝允が修正した」って理解していたのに、
プリントには「+」って記号しか残っていないため、
勝手に自分の中で「一緒に修正」って解釈しちゃった……と。
それにしてもいろんな勘違いがあるものです。

この話、明日に続きます