早稲田法学部の感想

昨日の早稲田法学部の入試について、
二人の方からメールをいただきました。
最初の方はお会いしたこともない人です。

<Xさん>
お忙しいとは思いますが、質問させていただきたいことがあります、早大の法学部の大問4の4番なんですが、解答速報では大政翼賛会となっているのですが、それを指導したのは内閣総理大臣であり、軍は干渉まではしていなかったのではと思います。軍が政治に干渉したのは総理大臣を辞めさせる軍部大臣現役武官制ではないかと思いますがどうでしょうか?偉そうに聞いて申し訳ありません。お時間がある時に返していただければ、嬉しいです。

<石黒>
確かに僕もこの二つで悩みましたが、
軍部大臣現役武官制の時期についてはどう考えたのでしょうか?
この1940年の時点ではすでに制度は復活していますから、
設問条件の「後に」に合いません。
ただし、米内内閣が軍部大臣現役武官制によって、
退陣に追い込まれたのはこの後のことですから、
それをとりあげるなら確かに「後に」に合致します。
でもそれを言うなら、
新体制運動のために米内内閣が退陣に追い込まれたことに
目を向ける必要があります。
新体制運動は近衛文麿という政治家が中心となって進めた運動で、
その結果、「北部仏印進駐・日独伊三国同盟締結・大政翼賛会結成」
という軍部の要求が実現しました。
また、大政翼賛会には各政党もこぞって参加しています。
その点を考えるとこれこそが、
「政治が、軍人の干与を許す」できごとと言えるように思います。
なかなか難しい問題でしたが、
時期とその内容をきちんと考えると解けそうです。

もう一人、通年授業を受講してくれていたTさんからは、
こんな感想をいただきました。

<Tさん>
今日早稲田の法学部受けてきました☆実は今日までの入試はなかなか上手くいかずにすごく悩んでました(*_*; でも今日の入試で日本史を解いてる時間がすごく楽しくて、石黒先生の顔も思い浮かんできました(*^_^*) (中略)でも早稲田に行きたい気持ちは誰にも負けないくらい持ってるんで本当に最後詰め込んで頑張ります!!それにしても法学部ではニヤリ問題続出でびっくりでしたヽ(^o^)丿先生本当にすごいです☆先生の授業受けることができて本当に良かったって改めて思いました(*^_^*)とっても感謝してます!!

ありがたいことです。
最後まであきらめずに力をふりしぼってほしいものです。