昔話に『一寸法師』ってありますよね?MARCH学習院の中にこれを好んで出題する大学があるんです。どこだと思いますか?答えは最後に明かすとして、何が問われるかというと、その時期とジャンルです。これがどういう種類の文学で、何文化に属す作品かを答えてください。
2学期に近現代をしっかり勉強してきた人は、いろんなできごとを内閣別に整理するべきだってことを、十分つかんだかと思います。でもそれを言うなら、古代~近世だって政権担当者別に整理すべきだし、文化史だって何文化に属するのかを整理すべきです。ただし、文化史の場合は、それで終わらず、さらにジャンルを意識する必要があるんです。一つ問題を出しましょう。
園城寺不動明王像は何文化のどういう美術作品ですか?
これ、彫刻作品だと思った人いませんか?いやいや弘仁・貞観文化の絵画作品ですよ。
こんなのは序の口です。面倒なのは文学作品です。漢詩か和歌かなんてのは簡単に分類できますが、説話文学ってジャンルは意識していたでしょうか?
というわけで『一寸法師』は御伽草子の一つです。御伽草子は東山文化と覚えておきましょう。
ちなみに、これが好きな大学は法政大学ですよ。2007年入試でも出題されましたから、さすがに2008年入試には出ないと思いますが。『MARCH学習院あるあるチェック』では、また別の問題を予想しています。法政大情報は昨年版よりかなり追加しました。まだまだ充実させていくつもりです。