以前に「河合塾の模試では偏差値70~65あるのですが、
立教の入試では5割しかとれません」という人がいました。
その人は、センター試験でも正解率が9割を越していたのに、
立教大ではなぜか5割だったのです。その理由がわかりますか?
興味のある人はこちらをごらんください。
ところで、今回はその逆の悩み相談です。
<Iさん>
石黒先生、こんにちは。模試と過去問に関して、質問があります。第一志望の大学の過去問を解くと、7~8割り程度です。もっとも、自分としては9割りを目指しているのですが…しかし、模試だと6~7割り程度です。これは私の勉強方法は間違っているのでしょうか。それとも、このままの勉強方法でいいのでしょうか。ご助言をお願いします。
<石黒>
志望大学はどこでしょうか?
また、それらの正解率は、
予備校での授業の既習範囲の問題だけにかぎって、
計算したものでしょうか?
<Iさん>
志望校は立教大の文学部です。既習範囲のみです。
<石黒>
まず、模試より過去問の正解率が良いのは、
模試では出題されないけれども実際の入試では出題される用語が、
正解できているからだと思われます。
これは授業の各所に散りばめられている立教大ネタを、
Iさんが吸収できているということです。
しかし一方で、
模試でそれだけしか正解できていないというのは問題です。
過去問で7割しか取れないことともあわせて考えると、
オーソドックスな普通の問題が正解できていないんじゃないか、
と推測されます。
模試も過去問も、
間違えた用語を徹底的に40面ノートでチェックしてみてください。
正誤問題もどの部分の理解が足りなかったのかを、
ノート上にチェックするんです。
この辺りの話については、以前ブログで書きました。
過去には、
「河合塾の模試では偏差値70~65あるのですが、立教の入試では5割しかとれません」
という悩み相談メールもありました。
Iさんはそういう人にくらべればまだ挽回できる可能性が高いです。
ぜひ自分の弱点を分析・理解して、それを克服してください。
なかなか成績の伸びない人がいますが、
石黒の授業を受講して40面ノートを作っているなら、
その理由のほとんどは「ノート覚えが十分でないため」です。
ただし、ノートのどの部分がどれくらい弱いのかは、
本人であっても把握できていないことが多いようです。
そのため自分が間違えたところを、
‘消えるマーカー’とかでチェックしておくといいんです。
そのページを覚え直す際にも、
まずそこから攻めることができますから。
弱点を克服することが非常に大切であるにもかかわらず、
得意なところ、既に覚えてあるところを確認したがるのが、
‘ヒトの習性’ってヤツです。
そうした甘えに流されることなく、自分に厳しく当たれた人だけが、
難関大合格を手にするのです。
いや、もちろん、社会に出てからも
そういうことができる人こそが求められますから、
受験勉強と言っても、
大学入試のためだけにやってるわけじゃないんですよ。