立教大ちょっとだけ解答速報

受験生に大いなる教訓を与えてくれる質問メールがありました。

<Xさん>
連日、質問メールでお忙しいところすみません。今日、立教大学の異文化コミュニケーション学科を受けてきました。新設学部ということもあり、妙な緊張感がありました。
質問なのですが、リード文(って言いましたっけ?)の二文目で
道具の発達過程について、考古学では石器時代、銅と( イ )の合金である青銅器の時代、さらに鉄器時代に~。とあって、早速第一問目で
(イ)a.亜鉛 b.水銀 c.錫 d.鉛
とあってaとbは消しましたが(すいません、勘です)dの鉛にしました。家に帰って調べてみたら青銅器は“銅と錫と鉛の合金”と書いてありましたが受験日本史的にはcとdのどちらになりますか。cの錫は恥ずかしながら読めなくて悩みました。消去法で残ったものが判らないけどそれを答えにして、家で調べたら正解!って本番の入試でやると判った瞬間嬉しいですね。本命の大学には致命傷である近現代の穴を本腰入れて埋めます。休み時間に見たものが出た、なんてことがあったので1日あればかなり埋まりますね(ポジティブに考えます)よろしくお願いします。

<石黒>
いや、それ、正解じゃありませんよ。
何で調べたのでしょう?
数日前のブログにも書きましたが、
電子辞書は受験日本史には役に立ちませんよ?
山川出版の『詳説日本史』にも用語集にも
「銅と錫の合金」と書いてあります。
これは一般的にはあまり出題されないことですが、
実は立教大では2004年の社会学部でも出されていた問題でした。

錫は「すず」と読みます。
ちなみにこのXさんからはその後、
「今日出た、『坂の上の雲』の著者をインターネットで調べるついでにそういえばと思ってウィキペディアで軽い気持ちで打ったら頭に書いてあったので、思わず…。本当すいません。」
というメールが来ました。
いや、『坂の上の雲』も用語集にあるんですが。
作者は司馬遼太郎です。日露戦争を扱ったお話ですね。
××大学の教授にファンがいますよ。
そう、日露戦争好きのあの大学です。

さて、ここをお読み方でこれから受験生だという人がいたら、
面倒でも用語集で調べる習慣をつけるようにしてください。
その大切さがすごくよくわかる、なんとも哀しい話でした。