僕は人に何かを教えるのが好きで講師をやっているのですが、
一方で、何かを作るのも大好きです。
なかでも印刷物系が好きで、
大学時代は編集系のバイトをいくつかやっていました。
ポプラ社の『歴史おもしろ新聞』の仕事をしていた時は、
まさか今の職種に就くとは思いませんでしたけどね。
そんなわけで、講師業だけでなく編集・出版業もしているわけですが、
自分が生みだしたものを評価していただけるのは
大変うれしいことです。
『どこでも史料問題』についてこんな感想をいただきました。
<Iさん>
こんにちは。南浦和校のIと申します。
『どこでも史料問題』を購入させて頂いた者です。
6月から赤本を解き始め、恥ずかしながら史料対策も何もしてこなかった私は、
先生が何度もおっしゃっていた、史料の大切さをいまさら痛感し、
先日『どこでも史料問題』の史料編と問題編を購入させて頂きました。
史料編の、赤シートで消す色がオレンジになっていたりする所や、
(赤っぽい字で赤シートをかぶせても消えない参考書などもあるので・・・)
音声Discの内容の濃さに驚きました。
寝る前や、電車で聞いています。
史料だけでもこんなにいろんな角度からカバーされているのだなと感動しました。
まだ、問題編には手がつけられていません・・・。
今はひたすら「もっと早くから購入しておけば・・・」と後悔しています。
話は変わりますが、これもまた先生がおっしゃっていたことなのですが、
最近やっと覚えづらいところを替え歌を作って覚えてみるようになりました。
ゴロを作ったりするのは前からやっていたんですが、
14番ページの戦国大名のところや、分国法のところは内容が多いので、
なかなかゴロを作って一気に覚えることができないで悩んでいました。
そして今まで替え歌というのは
「作るのは時間がかかりそうだ」とか「大変だ」と思っていて、
そこまで手を出せずにいたんですが、
分国法の多さにまいってしまい、初めてがんばって1曲作ってみたら、
すごく覚えやすくて驚きました。
今まで内容の多いところは、複雑なところだけちまちまといくつかゴロを作って、
あとはそのまましゃべって暗記していたのですが、
分国法のところの全部を1曲のゴロにしてみたら、
ひとつの部分だけ忘れてしまうなんてこともないし、
何回か歌えば自然にスイスイ出てくるしで、すごく良かったです。
15番ページの室町時代の手工業のたくさんあるところなども、
1曲の替え歌にしたら、いつもよりも覚えやすかったです。
もっとも、石黒先生の天皇の替え歌のようにうまくできているわけではないので、
先生の替え歌ほど覚えやすくはないのですが・・・。
あと、関係ない話なのですが、
ここ最近の何回かの授業で、
先生のマイクの音量が少し小さくなっているような気がするのですが、
(録音を家で聞くときに特にそう感じます・・・)
できたら、もう少しだけ音量を上げて頂けると助かります。
気のせいだったら本当にすみません。
それなら前の席に座ればいいという話なのですが、
学校が終わるのが遅くて、いつも後ろのほうにしか座れないのです。
(たぶん、いつも先生のおっしゃっていた「落ちる席」に座っているのだと思います・・・)
個人的なことで申し訳ありません。
お忙しいところ長文ですみません。それでは失礼します。
<石黒>
返信が遅くなってすみません。
『どこでも史料問題』を使っていただきありがとうございます。
Iさんの言うとおり、
赤シートで消える色と音声CDにはかなり気を遣いました。
コストを下げるために、
プリンタ・インク・用紙などいろいろ試したのですが、
ちょっとでも何かを変えると色が変わってしまい、
赤シートが効かなくなってしまうのです。
また、音声CDは時間が長すぎてもだれるだけなので、
ピンポイントで的を絞って解説しています。
そんなことアドリブでできるわけないので、当然台本を書きましたが。
そして、替え歌はよかったですね。
これからも丸暗記しなきゃいけないところに使っていってください。
とりあえずは、江戸時代の手工業品でしょうね。
たとえ下手でも、自分で作った替え歌なら覚えやすいはずです。
コツは無理に言葉を全部入れようとしないで、
メロディーにあわせて歌詞を省略してしまうことです。
後は間延びして時間がかかりすぎないように、
用語を詰め気味に乗せることですね。
マイクの音量は僕の手元では簡単に変えられないとのことでした。
クリップをつける位置が良くないのかもしれませんが、
手で持ってしゃべると両手が使えなくなってしまうため、困るのです。
夏期講習でまた聴きにくかったらお教えください。
ちなみに、座席は後ろの方でも、
集中できていればかまわないと思いますよ。
例の「落ちる席」というのは、
「やる気のない人が座りがちな席」のことです。
たぶんそういう席は、Iさんが教室に来る時間には、
誰か別の人が座ってしまっていると思います。
残念ながら受講生の全員が、
やる気に満ちあふれているわけではないですから。