「日本史は暗記科目だから、入試が近づいてきてからやればいい」
という考えの人がいます。
僕から見れば、それはもう「逃げ」としか見えないわけですが、
日本史初心者の場合、素で気づいてない場合もあります。
それゆえ、できるだけ早い段階で、
受験日本史というものを知ってほしかったのです。
「ほしかった」なんて過去形で書いているのは、
3~4月のブログで、それをかなり呼びかけていたからです。
しかし、実際には、
講師サイドの思いとは裏腹に出遅れている受験生はいるようです。
5月末の段階で、こんなメールをいただきました。
<ワセヨビ生さん>
こんにちは。早稲田予備校本校で先生の授業を受けている高卒生です。突然送ってよろしいものか迷いましたが、質問があって送らせて頂きました。
自分は日本史初心者でこの春から日本史に取り組んでいます。しかし家のお金の関係で先生の特設単科であるでるとこプラスをとっていません。志望校は早稲田を含め何校かあります。この場合先生が授業で配る文化史プリントの他に『聴くだけ日本史』や『どこでも史料問題』などを購入した方が良いのでしょうか。結局これらを買うとでるとこプラスを取るのと同じくらいになるのかもしれませんが,まだ勉強法がわからず右往左往しています。
よろしければお答え頂きたいと思います。よろしくお願いします。
<石黒>
まず文化史は授業でもしきりに言っているとおり、
夏期講習・冬期講習の「日本文化史」を受講してください。
『聴くだけ日本史』を使うのも良い作戦ですが、
基本的に文化史プリントを習得しなければ始まりません。
『聴くだけ日本史』は講義ではないのですから。
そして史料についても、当然、史料問題集を解いてください。
その際に『どこでも史料問題』が最適なのは言うまでもありません。
日本史初心者の場合は、
何よりも受験日本史全体をつかむ必要があるので、
ブログ・サイトを読みまくってください。
正直、相当遅れていると思います。
早稲田を狙うならもうちょっとヤバイくらいです。
これ以上遅れると取り返しがつかなくなります。
<ワセヨビ生さん>
石黒先生、丁寧な回答をありがとうございました。
『どこでも史料問題』は即座に購入しようかと思います。それと共に『あるある正誤問題』も購入しようかと考えています。センター試験も受けますし、私大でも使えると仰っていたので。しかし、日本史の問題集とは『繰り返し、何度も』はやらないものなのでしょうか。授業で聞いたときに疑問でしたので質問させて頂きました。よろしくお願いします。
<石黒>
問題集を1冊やるだけでは、ノートの何分の1かしか問われないため、
繰り返しやることはあまりお勧めしません。
何度も覚えるのは、あくまでもノートです。
最近も、ブログで少し触れました。
もっと受験日本史全体をつかんでください。急いでください!
たぶん、このブログを読んでいるオトナの方からは、
「お前が焦ってもしょうがないだろ」って言われそうですね。
でもね、合格レールにまだ乗りきれていない生徒を見ると、
黙ってられないんですよ。
先日も、河合塾南浦和現役館の受講生のメッセージに、
「先生はいつも授業後に目が充血して赤くなってますが、大丈夫ですか? ブルーベリー食べた方がいいですよ。」
なんて書かれてしまいました。
どうも授業中に生徒を凝視して
目を見開いちゃってるみたいなんですよ。
気の抜けた顔をしている生徒が視界に入ると、無視できないんです。
しかもそういう生徒は、たいてい後ろの方の席に座ってますから、
その遠くの生徒めがけて、目からビームを出したくなるんですよ。
もっとも向こうもシールドで防いでますから、
なかなか破れないんですけどね。
ちなみに、ブルーベリーは毎朝食べてます。
でも、もうそんなんじゃ効かないみたいです。
眼科で診てもらったら、翼状片という目の病気のせいだそうです。
何かと見苦しいところがあってごめんなさい。
数年後には赤目を隠すために、
サングラスをかけて教壇に立っているかもしれません。