難関大用語集解を使い倒した人

すでに4カ月以上経ちますが、
河合塾の冬期講習でびっくりするものを見ました。
ボロボロになった『難関大用語集解』です。

兵どもが夢の跡

現役時代に僕の通年授業を取っていたI君が、
浪人時代に講習だけ河合塾に来てくれていたのです。
その時にこの「使い倒しっぷり」を見せてもらって驚きました。
何しろ発行側は新品のものしか見ることはありませんからね。
受験が終わったら写真を送ってもらおうと思っていたら、
見事早慶に合格したとのことで、送ってもらいました。

彼は理解度や要領の良さの点で、非常に不安があったのですが、
それを乗り越え、早慶ともに合格という結果にたどり着けたようです。
『読むだけ日本史』もボロボロになっていました。
感慨深いものがありますね。

再受験でも今年は通年授業を受けないという人は、
内容理解でヌケているところを、
相当意識して見つけ出していってください。
鎌倉時代の「異国警固番役」を役職だと思い込んでいたなんてのは、
あまりにププッなボケ話ですが、
勘違いして理解している部分はあちこちに潜んでいるものですよ。
厳しい言い方ですが、もし正しく理解できていたとしたら、
日本史で高得点を取れているはずです。
授業を聴いてなさそうだった人が、
「やっぱり落ちたか……」と納得することは非常に多いです。

ちなみに『難関大用語集解』は、一項ごとに、

 (1)歴史事項の説明
    ↓
 (2)その出題例
    ↓
 (3)問題の解説

という構成になっていますから、
どのレベルまで理解しきるべきかが一発でわかります。
また、言うまでもありませんが、
赤い某過去問題集や某有名問題集のように、
どうでもいいことをグダグダ書いているようなこともありません。
あれらの解説を読んでいると、
よく出る事項を「難問」と言い切っちゃっていてあきれます。
あー、‘思い込み’でヤバイのは、
再受験生じゃなくてこれらの解説者の方かもしれませんね。

……今日はちょっと言いすぎたかもしれないので、
最後にフォローしましょうか。
解説では「重要」とか「難問」とかを書かず、
単に歴史事項の説明に留めておけばいいのではないでしょうか?

●管理人より●
この度、『難関大用語集解』を重版いたしました。
新版は4月13日(月)に発送開始です。
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なお旧版をお使いのかたにも、
個別に改訂箇所をお知らせいたしますので、ご安心ください。