最近は合格報告のエントリーばかりですが、
今日は悩んでいる人からのメールを紹介します。
彼は『きたえる論述−早稲田政経−』で通信添削も受けていました。
<Sさん>
石黒先生一年間ありがとうございました。また、論述添削は丁寧に採点してもらい、弱点が明らかになりとてもよかったです。ですが期待には添えず早稲田全滅でした。いや実は明治経営補欠合格のみでした。他は明治政経と成蹊法を落ちました。ここで相談なのですが、私は早稲田に未練があるのと行きたい学部が政治か社会学系なので浪人したいのですが、親は行ってほしいといってるのですが、実際どうなのでしょうか?日本史でいうとノート復元ができてないのと添削でも相当注意を受けた漢字ミスがダメな部分でした。あまり答えにくいと思いますが、よろしくお願いします。
<石黒>
それは残念でした。
ご家族の方が明治大に行ってほしいと考えていらっしゃるのは、
金銭的な問題でしょうか?
最初にその一点だけお聞かせください。
<Sさん>
若干お金の問題があると思いますが、やはり今年早稲田に受かる保証はないということの方があるようです。
<石黒>
なるほど。
それなら後は、S君の気持ちしだいだと思います。
金銭的に余裕のある人だと、
明治大に入学はしても休学して予備校に行く人がいますね。
ただし、そういう‘仮面浪人’では
なかなか本腰を入れられないのが人情です。
実際、合格率は低いでしょう。
さらに「大学で単位を取りつつ受験もしよう」
という二股な人も結構いるのですが、
そこまでいくとまず早稲田にはたどりつけません。
どうしても早稲田に行きたいと言うなら、
明治を蹴るくらいでないとだめだと思います。
それくらい腹をくくれるかを自分自身に問いかけてみてください。
<Sさん>
ありがとうございました。自分としては、今は浪人と思ってるのですが、まだ手続きまで一週間はあるので学校の補習を受けながら(笑)冷静に時間を使って、考えたいと思います。
また明治に受かったのはやはり“石黒日本史”のおかげです。私の高校は××高校なのですが、文系の進学率はものすごく悪いのです。その理由の一つに実は日本史があるのです。高二で週四時間、高三で週八時間使い、文化史もやらないのに第一次世界大戦までしか終わらなかったのです。
ありえないですよね?なので私は学校でノートを取りませんでした。実はすべての教科そうでしたが(笑)だから私には石黒先生は本当に神様です。浪人するときはさすがに通史はワセヨビには通えませんが、でるトコ日本史の教材とノートで勉強していきます。また石黒先生には悪いと思いますが、録音がありますので頑張っていけそうです。
<石黒>
どちらにしても慎重に判断してください。
1年間モチベーションを維持することは非常に難しいことですから。
以前にMARCH学習院クラスと早慶大の間の懸隔について、
このブログで書いたことがありましたが、
わずかな差のように見えて、これがなかなか越えられません。
5日に早稲田予備校で行われる
無料講座「早大日本史の検証」でも話そうと思っていることの一つに、
こんな話があります。
今、失意のどん底にある人たちの中には、
「あと3問取れていれば受かったのに!」
って悔しがっている人がたくさんいるでしょう。
それなら、来年の受験のために、
どれくらい勉強しなければならないと思いますか?
まさか、間違えたその3問を覚えればいいわけじゃないですよね?
そこを冷静に、かつ客観的に考えてみてください。
これからまた1年間がんばる人には、
この期に及んで勘違いなどされないように願います。