夏期講習を受講したＳ君から質問メールが来ました。
＜Ｓさん＞
総合日本史発展のテキストでちょっとわからないところがあったので質問させていただきます。
第３講の２問目（Ｐ，３６～３８）の問１５のところです。
正誤問題なんですが選択肢のｃが誤文なのがちょっとわからないです。
宗氏は朝鮮と貿易をしていたのに朝鮮にいる日本人が暴動を起こして宗氏は協力するんですか？
eが誤文というのは判断できましたけどちょっとcと悩みました。
＜石黒＞
確かに不思議に感じるかもしれませんね。
三浦の乱が起こった原因は入試ではほとんど問われないので、
授業では説明しないのですが、ここで説明します。
１ 三浦の倭館に住む日本人(これを恒居倭という)が増加した。
２ 対馬島民→恒居倭→朝鮮というルートでの私貿易が行われていたが、朝鮮政府の統制強化でそれが禁止された。
３ 統制がさらに強化されたため、1510年、恒居倭と対馬島民が結んで反乱を起こした。
４ 乱後、日朝貿易は途絶し1512年に壬申約条が結ばれて再開されたが、港は乃而浦のみ、歳遣船も半減された。
当然のことですが、
この問題自体は己酉約条の誤りを一発で指摘して解いてください。
こんな細かいことは知らなくてもかまいません。
